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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:戦争映画
太平洋戦争末期である1945年2月、日本軍は 戦力悪化に伴い大学生、高校生を学徒出陣させたが それでも兵力不足だった為、遂に中学生を起用、 海軍史上最年少の少年兵による硫黄島決戦を描いたのが 1970年公開の「海軍特別年少兵」である。 日本全土が太平洋戦争により戦意昂揚に湧き上った 昭和18年6月、わずか14歳の少年達は武山海兵団に入団。 海兵団での生活は想像を絶し、厳しい規律と肉体の 限界を越す訓練と私情を挟む余地のない生活であった。 その中で教官の吉永中尉(佐々木勝彦)は「愛の教育」を モットーとしており、対照的な工藤上曹(地井武男)は 「力の教育」を信じて疑う事がなかった鬼教官であった。 入団以来、久しぶりに少年達は肉親との面会が許されたが 肉親に会う事に抵抗を感じていた橋本治と宮本平太は 工藤を相手に激しい訓練を受けていた。 その理由は橋本治の姉・ぎん(小川真由美)は娼婦であり 宮本平太の父・吾市(三國連太郎)も非国民な言動で 周囲から嫌われている社会主義者であった。 ある日、年少兵の林拓二は天皇から授かった帯剣を紛失。 工藤の努力で帯剣を見つけたが、時には既に遅く 責任を感じ絶望した拓二は自害してしまった。 工藤はたった一本の帯剣が少年の命を奪った事に絶望し 自ら志願して前戦へと転属して行く。 その頃、米軍は日本占領下であったマリアナ諸島を攻略し B-29による日本本土への長距離爆撃を開始した。 日本軍は硫黄島の日本軍守備隊陣地に日本本土へ向かう B-29を見張らせ、無線で報告する早期警戒システムの 監視拠点として機能させる方針とした。 そして昭和19年9月30日、日本軍は硫黄島守備隊として 年少兵達に出動の命を下した。 だがレイテ沖海戦で連合艦隊が壊滅した米軍は 効果的な日本本土への戦略爆撃のため 昭和20年2月、年少兵がいる硫黄島攻略を開始した・・・ この映画は硫黄島決戦の惨劇を描いており その戦闘は壮絶を極め日本軍守備隊の2万人が壊滅。 その中の3,800名は少年達でありました。 また本作は映画界から評価され、出演した地井武男が 「毎日映画コンクール」の男優演技賞を獲得しました。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【25%OFF】[DVD] 海軍特別年少兵 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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てらまさん
戦争って現代に生きる我々にいくつもの教訓を与えてくれました。 そのひとつが少年による戦場出向ですから 戦争は本当にあってはならないものですよね! (2011.06.02 21:18:21) |
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