昭和40年～50年代、子供たちを独占していた
夕方６時のＮＨＫでは数々の子供向け番組
少年向けの番組を放送していました。

そんな作品をダイジェストで集めたＤＶＤが
「ＮＨＫ懐かしのこども番組グラフィティー
夕方六時セレクション２」である。

昭和32年より放送されていた「はてな劇場」は
黒柳徹子を中心に子どもたちに理科の問題を出して
その謎を解説する番組で、その台本を手掛けたのが
前田武彦でありました。

昭和41年には科学番組「四つの目」が登場し
通常の撮影による“肉眼の目”
高速度撮影や微速度撮影による“時間の目”
顕微鏡や望遠鏡などによる“拡大の目”
Ｘ線撮影による“透視の目”の四つの目で
物事を様々な“目”で科学的に分析する。

これは後に生活に密着した情報番組へと受け継がれ
「ウルトラアイ」「ためしてガッテン」が生まれた。

同年には子供テレビ百科事典とも言われた勉強番組
「ものしり博士」もスタートし偉大な物知り
ケぺル先生があるモノの由来を解放す。

昭和48年には滝沢馬琴：原作はの「里見八犬伝」を
辻村ジュサブローの人形劇で送る
「新八犬伝」が放送され、坂本九による主題歌
夕やけの空がヒットし、黒子姿で語りも担当しました。

そして昭和47年、小中学生に人気があったのが
“少年ドラマシリーズ”であり、古手川祐子や
紺野美沙子といった女優を輩出している。



その第1弾は「タイムトラベラー」であり
原作は筒井康隆の「時をかける少女」
中学3年生の芳山和子（浅野真弓）がタイムトラベルの
能力を持ってしまい、何らかのショックを与えられた時
不意に起きるタイム・トラベルで
過去や未来の世界との間を行き来する。

他には科学の文明を嫌悪している山沢典夫の
正体に疑問を抱く「なぞの転校生」
不思議な少年を描いた宮沢賢治の「風の又三郎」
松本清張の推理小説「高校殺人事件」を
ドラマ化した「赤い月」が収録されている。

本作を収録したマスターテープは現存されておらず
これはオイルショックによる日本経済困難により
放送用ＶＴＲテープが無くなるというデマがマスコミで流れ
他の番組制作に使い回すため消去し
ＮＨＫには映像が殆ど保存されていない。

昭和53年には児童向け情報バラエティー番組として
「600こちら情報部」がスタートし
これは前作「こどもニュース」を枠大したもので
内容はキャンディーズ解散、アニメ声優のインタビュー
スタジオライブなど、当時のＮＨＫの常識を破る番組であった。

夢を見ていた少年少女時代
私たちは夕方６時という時間で楽しさを味わい
また明日に向けて頑張ろうとする気持で一杯でした。

その時の事を大人は忘れてしまっているのかも知れません。



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