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2012.03.03
テーマ：映画レビュー(889)
カテゴリ：外国映画
 「空手バカ一代」同様、極真空手の創始者として 格闘の歴史を築き上げた大山倍達をモデルにした 韓国独自の漫画「風のファイター」を 2004年夏に映画公開したのが本作である。 1939年、朝鮮半島が日本の統治下にあった時代 崔倍達（チェ・ペダル）は使用人のボムスに テッコンドーよりも古い東洋の伝統武芸 テッキョンを学び、強いファイターになるという 夢を抱いていた。 訓練を受けるのも束の間、ボムスは 独立運動に関わっていた為に 当局から逮捕され行方不明になる。 師匠を失ったペダル（ヤン・ドングン）は パイロットになる為に日本へと密航し 航空学校に入学した。 ペダルはそこで周囲から冷たい差別を受け 怒り騒動を起こした所、 武士の子孫である加藤大尉（加藤雅也）に 無残に敗れる。 ペダルは世の中に絶望し失意の日々を送る。 やがて日本は戦争に負け朝鮮は独立。 ペダルは日本に残り、東京・池袋の闇市で 友人のチュンベ（チョン・テウ）と 小さな露天を始めるが市場を仕切る 日本のヤクザたちにボロボロに打ちのめされる。 惨めな敗北感に打ちひしがれるペダル。 しかし幼い頃の心の師・ボムスと 奇跡的な再会を果たし 本来の自分の姿を取り戻すため 再び格闘家としての道を歩む事を決心する。 ある日、ペダルは日本人の芸者・陽子（平山あや）が アメリカ軍兵士から乱暴された所を助け出す。 それを切っ掛けに友人となったペダルと陽子は 次第に互いへの想いを高めていき 幸せな時間を過ごす様になっていく。 そんな中、師であるボムスが 日本人のヤクザたちに殺される。 師の遺骸の前で自分の無力さを痛感し 「正義なき力は無能なり力なき正義も無能なり」と 悟ったペダルは山奥での厳しい修練を決心。 人間の限界を超えるあらゆる苦痛に耐えるべく 孤独で壮絶な戦いを選択するのだ！ この映画は大山倍達の有名なエピソード 修行のために眉毛を片方ずつ剃るシーンも再現され 「空手バカ一代」では欠けざるを得なかった 差別に苦しむ男の姿と韓国人としての大山倍達像が 描かれており「正しい大山倍達」の 映画化であると言える。    にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村  【25%OFF】［DVD］ 風のファイター お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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