メタボの気まぐれ

2012/07/06(金)06:24

卑弥呼

特撮映画(73)

200年頃「魏志倭人伝」「三国志」等の 中国史書に記されている倭国の女王・卑弥呼 日本古代の耶馬台国に秘められたエロス、 政治、宗教のタブーに挑んだ映画が 1974年公開の「卑弥呼」である。 この日本は神の祭事も耶馬台国の祭事も ヒミコ(岩下志麻)の聴く 日の神の言葉で行われていた。 そして耶馬台国の政事はオオキミ(加藤嘉)を長として ミマキ(河原崎長一郎)イクメ(河原崎建三)という 二人の息子とナシメ老人(三國連太郎)が 中心となって行われていた。 タケヒコ(草刈正雄)が遠い国から この耶馬台国に帰り、ある夜ヒミコはナシメ老人に タケヒコを呼ぶように命じた。 タケヒコには国ツ神の臣の娘・アダヒメ (横山リエ)という恋人がいるが ヒミコは逞しい若者に成長したタケヒコを抱きしめる。 ヒミコがタケヒコを恋い慕っているという噂が オオキミの耳に入り、彼はヒミコが聴く 神の託宣に疑問を持ち始めた。 ある日、ヒミコの口からでた神のお告げは、 神の言葉を疑ったオオキミの死であり それを聞いて怒ったオオキミを背後から ナシメ老人が刃物で刺し殺した。 やがてオオキミの埋葬が行われミマキが王となり クケヒコを追って耶馬台国にやって来ていたアダヒメは 彼に恋する想いを打ち明けた。 この二人の事を知ったヒミコは怒り狂い、 タケヒコを逮捕して彼の瓜を剥ぎ、 入れ墨をした上、耶馬台国から追放した。 やがてヒミコはミマキとイクメ老人に タケヒコが国ツ神に守られて 再び耶馬台国に現われる、というお告げを 呻く様に繰り返した。 ヒミコのお告げ通り、国ツ神の兵(土方巽)を率いて 先頭に立つタケヒコとアダヒメか襲って来た! この映画は悲劇的生涯を閉じた卑弥呼を通して 日本人の根源的な美意識を描いており 主演の岩下志麻は見事に卑弥呼を演じた。 また国ツ神の兵の土方巽はアンダーグラウンド 通称:アングラの祖であり 新しい舞踊形式を確立し、唐十郎、麿赤兒など ジャンルを超えて様々な芸術家たちに影響を与えた。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【送料無料】卑弥呼はふたりいた

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