2012/10/24(水)21:25
東宝怪獣・SF大百科
東宝特撮作品のビデオがあまり発売されていない1984年
東宝は1本で3作品鑑賞できるビデオを企画した。
昭和29年公開の「ゴジラ」から昭和52年公開の
「惑星大戦争」までの作品を1作10分ぐらいに
ダイジェスト編集した「東宝怪獣・SF大百科」を
全11巻のシリーズで発売した。
構成・監督:本多猪四郎、監修:田中友幸という
東宝特撮を支えた制作陣が揃い
本商品のナレーションは納谷悟朗であった。
当時、30分のビデオである本商品が9800円という
破格な値段であったが、熱烈な特撮ファンは
惜しみもなく商品を購入した。
ビデオが廃版となり新たにLDで復刻したのが
1997年でLD-BOXという形でビデオ全11巻を
3枚にまとめて収録している。
そのラインナップは
LD:DISK1
第1巻:「ゴジラ」「ゴジラの逆種」「ラドン」
第2巻:「大怪獣バラン」「キングコング対ゴジラ」「モスラ」
第3巻:「モスラ対ゴジラ」「宇宙大怪獣ドゴラ」
「地球最大の決戦」
第4巻:「フランケンシュタイン対地底怪獣」「怪獣大戦争」
「サンダ対ガイラ」
LD:DISK2
第5巻:「南海の大決戦」「キングコングの逆襲」「ゴジラの息子」
第6巻:「透明人間」「獣人雪男」「地球防衛軍」
第7巻:「美女と液体人間」「宇宙大戦争」「電送人間」
第8巻:「ガス人間第一号」「妖星ゴラス」「マタンゴ」
LD:DISK3
第9巻:「海底軍艦」「怪獣総進撃」「緯度0大作戦」
「オール怪獣大進撃」
第10巻:「決戦!南海の大怪獣」「ゴジラ対ヘドラ」
「ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ対メガロ」
第11巻:「ゴジラ対メカゴジラ」「メカゴジラの逆襲」「惑星大戦争」
この中で「緯度0大作戦」は映像の二次利用に関する
契約書の所在が不明であったため予告編を収録して対応し
「獣人雪男」に関しては作品中の部落の描写に問題があるとして
ビデオソフト化されてなく、予告編としては
「特撮グラフティー1」と本作のダイジェストが
唯一の商品化で正規に鑑賞できるものとなっている。
また長年、東宝特撮を支えてきた本多猪四郎:監督の
最後の監督作でもあり、商品化にあたり
本多猪四郎が残した本作のメッセージは
「特撮映画ファンの皆さまへ」
昭和29年のゴジラ誕生以来、
数々の特撮映画を送り出してきた東宝が、
この度それら傑作群の中から特に怪獣・SF全作品の
最も代表的な特撮場面を集大成したビデオを完成させました。
“目で見る特撮解説書”とも云うべきこのビデオは
各作品の最後に収録した撮影当時のスナップ写真
あるいは同封の解説書にミニチュアその他
造形物、ゴジラ、モスラ、ラドン等の操演と
その仕掛けなどが詳しく説明されていますので
特撮マニアの皆さんには、自主特撮映画製作のヒントや
特撮技術研究に役立てていただけます。
また、なかなかお目にかかる機会のない旧作の
ハイライトシーンもふんだんに登場しますので
今後の作品鑑賞の参考に
ビデオ等完全版購入の際の資料として是非御利用下さい。
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