メタボの気まぐれ

2012/11/10(土)22:08

刑事物語

映画(81)

武田鉄矢がハンガーをヌンチャクのように振るって 相手を叩きのめす!といえば 1982年にキネマ旬報社が製作し東宝が配給した 「刑事物語」である。 山笠祭りの暑い夜、福岡県の博多署は あるソープランドを管理売春容疑で不意打ち捜査した。 刑事の片山元(武田鉄矢)はそこで聴覚障害者の風俗嬢 三沢ひさ子(有賀久代)と出会った。 翌朝、ガサ入れ失敗をマスコミは書きたて そのトバッチリが片山に回ってきて沼津転勤が決まった。 東京行きのブルートレインに片山とひさ子が乗っており ひさ子の悲惨な過去に同情した片山が身柄を引き取り 二人は兄妹という事で市内の花園荘に住む事になった。 そんな二人をじっと見ている二人がいた。 村上努(田中邦衛)と秋吉一人(草薙幸二郎)だった。 片山は南沼津署に出勤し連続殺人事件班となったが ある日、信用金庫で強盗事件が起きた。 片山は得意の蟷螂拳で犯人を取り押さえ その男が連続殺人事件と繋がっている事を突き止めた。 男は女性を売春組織に送り込む周旋屋で 片山は九州時代の知り合いの老ヤクザ・工藤(花沢徳衛)から ソープランドを根城にした大がかりな売春ルートの情報を入手、 捜査班はソープランド「徳川」への強制捜査に踏み切った。 だが、片山はそこで重要参考人のクリーニング店 「白美社」の店員を死亡させるというミスを犯してしまった。 ひさ子の様子が変わったのはその頃だった。 片山の問いに彼女は「スキナヒトガイル」と答えた。 ひさ子に指一本ふれていない片山はショックだった。 ある夜、片山は正体不明の三人組に襲われ、 工藤の勧めで沢木刑事(岡本富士太)と共に ひさ子の身辺を見張る事にした。 次の日「白美社」の車が近づき、ひさ子を連れ去った。 売春組織の元締めである「白美社」が口封じのため 不要になった女たちを次々に殺していった。 それが連続殺人事件の真相だった。 怒った片山は組織の巣窟である「白美社」に乗り込み 一味の黒幕・秋吉と対峙、大乱闘の末一味全員を逮捕した。 翌日、刑事課の喜びとは別に威嚇とはいえ秋吉相手に 実弾六発を射った片山はまたも転勤を命じられ 青森に行く事になった。 片山と入れ替えに北海道から三上刑事(高倉健)が 沼津署にやってきた。 そして表に出た片山を待っていたのは ひさ子と同じ聴覚障害者の村上努だった・・・ この映画で武田が劇中で操る蟷螂拳は撮影前に 中国拳法の松田隆智から習ったものであり ハンガーヌンチャクは出来るようになるまで 数ヶ月の練習を要したという。 また映画「駅 STATION」のオマージュとして 高倉健が同じく北海道の三上刑事として 僅かながら特別出演しており 難しい役柄を演じた有賀久代は、この映画撮影後 「自分には演技の才能がない」という理由で 引退してしまったようである。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【送料無料】刑事物語 <詩シリーズDVD-BOX> [ 武田鉄矢 ]

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る