日本テレビ開局30周年記念番組
力道山没後20年特別番組として1983年12月に
日本テレビで放映したのが
「唸る！空手チョップ 新・力道山奮戦録」である。

大相撲時代の千代の山 対 力道山の
貴重な取組のフィルムからスタート。

関脇に昇進するも、1950年に突然、廃業。

1952年2月、アメリカに渡り、ホノルルで
日系人レスラー沖識名の下で猛特訓を受けた。

ハワイに帰り、余生を送っていた沖識名に
力道山についてコメントを語ってもらったが
収録後の数十日間で死去。

奇しくも、ちょうど力道山の20回目の命日であった。

力道山はNWA世界タッグ王者・シャープ兄弟を招聘し、
1954年2月19日から始まった蔵前国技館3連戦は、
テレビ放送が始まった事に追い風を受け、
全国民の支持を受けて大ブームとなる。

この興行でパートナーの木村政彦は
日本柔道史上最強と謳われる格闘家であるが
この一戦で嫌気が差し、
力道山との間に亀裂が入るようになった。

昭和の巌流島と呼ばれた試合。

不意打ちの張り手連打で
腰から崩れ落ちた木村政彦が敗北。

1957年、世界最高峰・ＮＷＡ世界王者で
初来日となるルー・テーズに力道山が挑戦！
2度にわたり名勝負を繰り広げた。

1959年には第1回ワールド大リーグ戦を開催し
ジェス・オルテガを下し優勝する。

そして、ＷＷＥで活躍し、神宮外苑で満員の
大型バス3台を引っ張るというデモを行い
話題を集めたグレートアントニオを来日させ、
力道山のインターナショナル王座戦を開催。

この頃、力道山はプロレスにも、相撲の国技館のような
常設会場が欲しいと考えていた事から
渋谷に新しい土地を買い求めビルを建て
リキ・スポーツパレスを新築し、
最大収容数は3000人であり、
日本プロレス興業の常設会場となった。

こうして、力道山は自身のスケールを大きくし、
世界４大タイトルであるインター王座だけでなく
もうひとつのメジャータイトルの
ＷＷＡ王座に挑戦する。

王者はフレッド・ブラッシーであり、
1962年、アメリカ遠征中の力道山は王座奪取に成功し
世界初の２大世界タイトル統一王者となった。

1963年5月24日、東京体育館で行われたWWA世界選手権
ザ・デストロイヤー戦は平均視聴率で実に64.0%を記録、
これは今日においても歴代視聴率4位にランクされている。

この試合では四の字固めを完璧に決められた力道山が
ギブアップする事なく戦い続けたものの決着がつかず、
両者試合続行不可能と判断したレフェリーによって、
引き分けとされ、試合後、自らの力では
からみあった足を解けぬ両者のリング・シューズのヒモを
若手レスラーがハサミで切って引き離したという。

そして、12月・・・

怒涛の男・力道山は39歳の若さで去った。





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