情届士　洋山の日記 アンチエージングとガーデニング時々人情話

　こんにちワン、ソラです。今日は、大工サンが来て、棚や物干しを取りつけてくれた。出入りするたびに僕がワンワン吠えて、家のお父さんやお母さんに叱られてしまったよ。だからお腹がすいちゃったんだワン！

　これは僕の夕食の様子だ。こんな小さなボールの中に、食物は少ししか入っていない。トイプー用のドックフードと煮干しと味のついた犬用のおかず。これで、ボールの底が隠れる程度。これを３～５分かけて食べるんだ。この間まで来ていたトラ君は、歯が丈夫で１分ぐらいで食べてしまう。

　僕はちょっと遅いのかな？食べる時の姿勢はほとんど変わらない。今日は珍しく、お父さんがすぐそばまで来て写真を撮って行ったんだワン！どんな格好になっているか自分では分からない。

　ご飯が終われば、毎日恒例のお散歩だ。外を歩いて、だすものを出してすっきりしたい。じゃあ！これから行ってくるね。今日は３０分くらいの長いコースを歩いてくれるかな？父さんの風邪が、だいぶ良くなったみたい。ゴホンゴホンと咳をするのを今日は聞いていないんだワン！

  あーー、すっきりした。３０分歩いてきたので気持ちがいい。歩いている途中で、コロちゃんの事を思いだしたんで、また続きを書くんだワン。

　コロちゃんは、今日の午前中に、家のお母さんから、お湯を含ませたタオルで、全身を拭いてもらったんだよ。初めは尻尾やお尻の周りが少し汚れていたので拭いたんだ。気持ちよさそう！

　その笑顔につられて、顔を拭いて目やにを取ったり、全身を拭いてやって、櫛を入れたんだよ。もう、うっとりのコロちゃん。これが拭いてもらった後の写真だよ！

　お父さんの話では「コロちゃんの背骨は、触ってみると細くて折れそう」だって。少し曲がっている。もう歩けない。外にいる時も、小屋の中にいる時も、寝る時も、ご飯を食べる時も、いつもこの姿勢なんだ。

　病気と闘いながら、薬を毎日三度飲みながら、ついに藤の花が咲くまで元気で来たよ。６月になるとコロちゃんは１９歳。獣医さんたちのネットを見ると、人間換算では９２歳になるんだ。朝晩元気に食事を食べる。

　そのくせ、薬だけは上手にえり分けて、口の外に出す。家のお父さんがあの手この手で、次々と新しい作戦を立てているが、どんなに美味しいものでも、１週間続くと見破ってしまう。今の最後の手段は、ハチミツ。食べ残した薬をお父さんの手のひらに乗せ、その上からハチミツをかけ、それをなめさせている。薬がハチミツにくっついて離れないから、口から喉へ入ってしまう。今の所これが通じている。

　朝早く、お父さんのお兄さんが起きて、コロちゃんの世話をしてくれる。敷いておいたシートが汚れていれば、それを取り換えてくれる。寝たままのお通じもあるが、お腹の中でしっかり固められて出て来る。だから片づけも簡単。

　朝や夕方に、小屋から小屋へ移動するときや、夕食後に家のお父さんが行う、１０メートル前足だけの散歩の時にも、上手におトイレを済ませる時がある。凄い！

　もっと不思議なのは、絶対四足で立って歩けないはずなのに、ある時、立ちあがって１ｍぐらい移動する時がある。暑すぎて嫌がって場所を変える時などだ。どうやって動かない筋肉を稼働させるのか。どうやって筋肉への神経指令を伝達させるのか、それが分からない。不思議な力を秘めている。

　コロちゃんが現在闘っている姿は、私達がいずれ通らねばならない道。コロちゃんイコール自分だと思って、僕達は心を込めて、コロちゃんを応援しているんだワン。