|
カテゴリ:人情話
天中軒雲月氏の「巌流島」と「武田信玄」、春日井梅鶯氏の「雪の南部坂」と「赤垣源蔵」を習得してきた。 そして、今は、寿々木米若氏の「新佐渡情話」を、覚え込む修業中・・・。 この三人共に名人にふさわしい、非常に個性的な独特の節回しがそれぞれある事に気がついた。。
「新佐渡情話」では、一番個性的な節回し3~4回出てきて、非常に分かりやすい。 その他の部分は、それぞれ抑揚や、間合い、リズムなどが微妙に違えて語られる。
ジャズは、初めと終わりが、中心的なテーマのメロディライン。その間は、色々な楽器が即興で演奏する約束。 決まったコード内で微妙に高低や間合いなどに意識して演奏していく。全くの自由ではない。
「浪曲も同じような仕組み」と最近感じられるようになった。 個性的な節回しでない所は、微妙に違っていながら、安心して聴ける口演。
浪曲師は、台詞や説明ための文章言葉を与えられると、自分でそれにふさわしい節回し生み出して、人様の前で口演するのだろう。 それが、独特の節回しの中に、微妙に違った節回しが挟まれていく。 丁度ジャズのサンドイッチと同じ様な感覚・・・。
私はCDを繰り返して聴き、それをそのまま覚えるので、即興性や独創性は皆無。 ところが名人レベルの人々には、即興性や独創性がたっぷり。 本当に凄い芸だ! しかもジャズと同じ様に、演奏(口演)の素晴らしさで人々を魅了する。
口演時の声の高低、艶、間合い、節回しの工夫などが、名人独特の芸を生み出すのだろう。
私は飽く迄、そっくりにただ演じるレベル・・・。
だから、せめて、「感情移入してその人になりきる」ことで、自分らしい味わいを出したいものだ・・・・。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.12 20:31:11
コメント(0) | コメントを書く
[人情話] カテゴリの最新記事
|