紋次郎を観る 番外編4
笹沢左保 峠シリーズ4鬼首峠に棄てた鈴脚本 服部佳演出 森一生出演 松橋登 真山知子 織本順吉「あっしのことでしたら、てめぇの義理で奴らを追って来たんでござんす。どうか余計なお気遣いはなさらねぇでおくんなせぇ」「あっしにゃ生きていて他にすることもありやせんから」「あっしのようなものが堅気のおひとを好きになってみてもどうなるもんでもござんせん」「そう覚悟を決めたわけでもござんせん。生きていてあたりめぇ死んでも又あたりめぇ。あっしみてぇな一人旅の流れ渡世人はそんなものだと思っているだけでござんす」「渡世人は親兄弟に縁は持たねぇ」たった一人で剣客を斃した年若い渡世人の噂は遠く奥州路まで広がっていった。その人物のその後の消息については誰も知らない