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監督 森達也「尊師」が捕まり「サティアン」も解体され、殆ど死に体となってる教団のしかも信者個人に対する警察の強引で挑発的な職質。傲慢にふるまう住民。愚直に応える信者。いじめの構図。カメラはテレビ報道で見えなかったことまで映し出す。13年たった今、冷静に見ると彼らの言い分が真っ当に聞こえる。この敗残兵、なんて純粋素朴なんだ。映画「夕焼けの詩」がヒットし古きよき日本が羨望されている。夕焼けの詩はもちろん架空の話で昭和三十年代が必ずしも良かったなどとは思わないが少なくとも今よりはのんびりしていた。これが理想世界だというのなら、今現在の日本社会では期待することは出来ず、むしろ彼らが創り出す世界にあるのではという気さえしてくる。今の日本そしてこれから進んでゆく日本。あり方として正しいのか。考えさせられる。ブログランキング★ボクシング