用心棒シリーズが終わり、又ひとつ楽しみが減ってしまった。毎回救いようのない話ばかりよく放映できたものだと思う。その救いようのなさは必殺シリーズ以上ではないか。静かに暮らしている人々が事件に巻き込まれ最後は斬殺されてしまったり不幸になったり。めずらしくハッピーエンドで終わるのかと思いきやラスト2分でドンデン返しだ。ヒッチコックも真っ青。これが陰気なテーマソングとともに約5年続いたわけだ。レギュラー3人組の栗塚旭、島田順司、左右田一平それぞれの役どころがよかった。その後この3人組はテレビ界ではあまり良い扱いを受けていない。それが本人たちに原因があるのか何なのか私は知らない。ただこの浪人たちは一時期輝いてた。特に栗塚はスターだった。テレビで見ることは少なくなっても私にとっては永遠のヒーローだ。やがて浪人達は去って行った。再びテレビに戻ることはない。何故ならばこの男たちに昨日という日はないからだ。浪人達が何処から来て何処へ行くのかそして何をしようとするのか誰も知らない。
風に吹かれて野良犬が行く 誰も知らない心を抱いて
今日の塒も明日の酒も どうせさすらい星まかせ
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