|
テーマ:木枯し紋次郎(185)
カテゴリ:本を読む
帰って来た木枯し紋次郎を読む
上州長脇差の修行も大事だが、気風のいい男の心を磨くことはいっそう見逃せない。木枯し紋次郎にいまさら、気風のよさも心を磨くもあったものではない。だが、市右衛門のむかし話などを聞いていると、木枯し紋次郎の気持は何となく落ち着くのであった。 「なあに、身から出た錆よ。渡世人ってものはな、女房をもらったり子を作ったりしちゃあならねえのよ。そうした定めを破ったわしが、若気の至りとはいえ愚かだったのさ」 渡世人は、いつ殺されるかわからない。家族を捨てるようにして、長い旅に出ることもある。荒っぽい男の世界に、女や子どもは安住できない。 「それにしても、桜の花みてえに悲しみ抜きの散り方が、できなかったもんかねえ」 ※韮崎(山梨県)下高井土(杉並区下高井戸) ブログランキング★TV お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.14 05:19:16
コメント(0) | コメントを書く
[本を読む] カテゴリの最新記事
|
|