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カテゴリ:本を読む
鬼塚英昭
今年はちょっとした田中角栄ブームだった。角栄本も多く出版された。その殆んどがヨイショ本であるが。石原慎太郎までが賛美してたりする。そんな中にあってこの本が最も真実を伝えてると私は認める。この本は佐藤慎一郎という中国を最も知る人物の講話がもとになっている。拓殖大学に勤めながら政府の要請で30年以上歴代の総理大臣に助言をし続けた。その間、日本政府から一銭も貰わずに。中国は日本からODAを受けても何故、感謝もせず堂々としてるのか?その理由がこの本に全て書いてある。あくまでも作者の推測ではあるけども作者自身は確信とまで言い切っている。私もそう思う。毛沢東や周恩来は田中角栄のことを「小人物」と認識してたようだ。彼らにとってカネにがめつい奴は小者なのだろう。何の見返りも期待せず毛沢東を逃がした小林勝次郎少将や佐藤氏が真の大物に見えてくる。私はこの作家のファンである。膨大な資料の読書量とその分析力。そこらのトンデモ本とはわけが違う。これが最後になってしまった。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 ブログランキング★テレビ・ラジオ情報 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.12.17 11:50:10
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