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本を読む

2019.01.31
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カテゴリ:本を読む
武田鏡村

明治政府は自分らの都合のいいように歴史を書き換えていた。そして、嘘で固めた歴史教科書を今でも使っている。この本は項目ごとに嘘と真実を対比させてるので読みやすい。例えば、薩長史観➡幕府は外国に対して無力無策のまま開国した為に倒幕の運動が起こった。真相➡幕府は薩摩や長州に比べてはるかに開明的で開国による近代化を進めていた。等々。幕臣たちは優秀だったんだな。彼らに近代化を任せてればもっとましな日本になってたのではないか?それにしても薩長は酷い。特に長州は。そのエゲツなさを見抜いて最後まで戦った者達は本当に憤ってたんだな。でなきゃあそこまでやらんだろ。土方歳三もその一人か? だんだん腹が立ってきた。と言ったら印象が偏るといけないのでこの辺でやめとくが。だけど、やらなくていい戊辰戦争やって多くの犠牲者を出した罪は重い。私にとって西郷どんはヒーローなのだけども。これは私の想像なのだが、晩年の西郷どんは反省して罪滅ぼしの気持ちが西南戦争に繋がったのかなと。この作者は坂本龍馬と高杉晋作には思い入れ(幻想?)があるのか悪く言ってない。原田伊織を読んできた者としては甘い気がする。

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最終更新日  2019.01.31 03:55:00
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2017.08.30
カテゴリ:本を読む
残酷すぎる真実  橘玲

才能は生まれつきか?後天的なものか?これまで自分の中では、人の性質とか才能というものは遺伝と環境がちょうど半々の影響で成り立つのだと思っていた。90%が生まれつきだとか逆に殆んどが環境の所為だとか偏ったものではなく半々なのだと考えればいいではないかと。そう考えることで丸く収まると。それで納得していた。いやそうではないのだとこの本は教えてくれる。遺伝率とは遺伝の影響力の高さのこと。つまり生まれつきの才能。とりわけ高いのが音楽、数学、スポーツ。なんとなくわかる。特にスポーツの場合は身体能力だけでなく忍耐力や負けず嫌いといった性格的な面が大きい。環境の影響。ほとんどが学校や近所の同年代のグループによる。子育てというものは全く意味がないということには驚いた。親がしてあげれることは環境を整えることだけ。孟母三遷。まあその後は運任せになるけども。確かにそうだな。無理にその子に合わない方向に導いたとしても結局は落ちつくとこに落ち着いてるようだから。犯罪者は・・・。産まれたばかりの赤ちゃんが殺意を持ってるかね?でも犯罪に繋がる精神疾患やサイコパスの遺伝率が高いことを考えればそうなのかもしれない。

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最終更新日  2017.08.30 06:20:10
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2016.12.16
カテゴリ:本を読む
鬼塚英昭

今年はちょっとした田中角栄ブームだった。角栄本も多く出版された。その殆んどがヨイショ本であるが。石原慎太郎までが賛美してたりする。そんな中にあってこの本が最も真実を伝えてると私は認める。この本は佐藤慎一郎という中国を最も知る人物の講話がもとになっている。拓殖大学に勤めながら政府の要請で30年以上歴代の総理大臣に助言をし続けた。その間、日本政府から一銭も貰わずに。中国は日本からODAを受けても何故、感謝もせず堂々としてるのか?その理由がこの本に全て書いてある。あくまでも作者の推測ではあるけども作者自身は確信とまで言い切っている。私もそう思う。毛沢東や周恩来は田中角栄のことを「小人物」と認識してたようだ。彼らにとってカネにがめつい奴は小者なのだろう。何の見返りも期待せず毛沢東を逃がした小林勝次郎少将や佐藤氏が真の大物に見えてくる。私はこの作家のファンである。膨大な資料の読書量とその分析力。そこらのトンデモ本とはわけが違う。これが最後になってしまった。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


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最終更新日  2016.12.17 11:50:10
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2015.08.28
カテゴリ:本を読む
鬼塚英昭

「日本のいちばん長い日」は只今上映されてるようだ。まだ観ていない。たぶん見ないだろう。岡本喜八のは何度か観たが。この本を読んだ後ではとても見る気がしない。それくらい強烈だ。作者の言ってることが真実かどうかはわからない。ただ、膨大な資料を検証してることには圧倒される。一級史料でありながら、これまで見逃されてきた或いは意図して無視されてきたものまである。この作者の本は幾つか読んだ。面白かったのは「白洲次郎の嘘」「日本の本当の黒幕」。この本も傑作に入れてよいだろう。私の場合、いつからか、悲惨な戦争にしろ勇ましい戦争にしろ、戦争物語で感動しなくなった。今回読んだこの本で決定的となった。戦争というものを考えるのに情動はない方がいいのではないか?戦争の本質を冷静に考える意味ではお薦めの本である。賛否はあるだろうが。

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最終更新日  2015.08.28 23:38:46
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2015.08.11
カテゴリ:本を読む
奥田貞子

副題が原爆で死にゆく子たちとの8日間。秋葉前広島市長の尽力で今年6月に復刊した。読み終えて多くを語りたくない。辛いのである。一人ひとり子供の様子が生々しい。ただ、最後の方の「八月六日を悲しみ苦しみ憎しみの日としないで神の真理にそむいた私たち日本人の悔い改めの日としたい」という一文が気になったが。こういうのを読むと戦争は絶対にやっちゃいかんなと思いますね。子供が出てくる話は特にね。日本人の誇りとかもうどうでもいいですわ。昨今よく耳にする凄い日本人とか cool Japan とかどうも違和感があります。本当に凄けりゃ殊更言いませんって。多大な犠牲に比べれば誇りプライドなんてもんは取るに足らんモンですな。 戦争やりたがる奴は絶対に許さん。

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最終更新日  2015.08.11 05:04:13
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2015.07.29
カテゴリ:本を読む
中島義道

前回に続いてこの作者。「相手の気持ちを考えろよ」「ひとりで生きてるんじゃないからな」「おまえのためを思って言ってるんだぞ」等々。嫌いな言葉の数々を解説してます。胸がすく思いです。これらの言葉に共通してるのは傲慢であり卑怯であるということ。この一言で相手の言うことを封じてしまう強引さがあります。これじゃ会話になりませんわ。本の内容を補足させていただきますと、例えば「ひとりで生きてるんじゃないからな」なんてのは結局つまりは言った本人が世話になるかもしれないからという見方もできます。こっちは頼る予定は全くないんだけども。そのうち連帯保証人をなんて考えてんでしょうかね?「お前の為を思って言ってるんだぞ」これも傲慢ですね。その傲慢さに徹底して反抗したりすると「もうなにも言わんわい。好きにせいや」ってのが返ってきそうですね。散々偉そうなこと言ってて最後は放置ですかい。大体このセリフに感謝するようなことってあるんでしょうか?この本、面白く読んでたんですけども途中から作者の我儘ぶりが鼻についてきました。クレーマーかと思うような。面白い人ではありますが自分の身近にいたらあまり関わり合いたくござんせん。

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最終更新日  2015.07.29 20:19:15
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2015.03.21
カテゴリ:本を読む
中島義道

大震災以降よ~く耳にするようになった「絆」や「おもてなし」という言葉。そういった言葉や雰囲気に違和感を感じてたのは私だけじゃなくて安心しました。それでも私はこの作者ほど深刻に受け止めてたわけではありません。なにもデカルトとかカントを持ち出さなくても。哲学者なので仕方ないんですが。哲学ってのは真理を追究するものなんでしょうけども役に立たないんだなって改めて再認識しました。この作者の言い分には私ほぼ賛成します。でも、自分が他人に同情する否しない、或いは他人から同情されたい否されたくない、とか一括りで決められないのではないか。そこんとこは微妙に「ちょっとは同情」するとかされたいってのもあっていいんじゃないかなと。この作者、誠実すぎるんですね。ほかの著作を読んでもそれは感じます。私みたいにテキトーに折り合いつけて生きてるのとは違うようです。さすが哲学者。これまで生き辛いと感じてた人がこの本読んで痛快に元気になってくれたらいいですね。私のように苦も無く「孤独」を出来るモンにとっては今更って感じですが。孤独になる才能ってのがあるのかもしれません。生まれつきの性質や体験によって。そして結論が、自分に似た人たちを集めて自分にとって居心地のいい絆を創ること・・・ですか。これってホームレス同士が社会をつくったり、ヤクザが寄り集まって疑似家族をつくるのとおんなじじゃないですか。「反絆」である孤独を極めるってことにはならないんじゃないの?

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最終更新日  2015.03.21 21:24:41
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2014.05.06
カテゴリ:本を読む
永井均×小泉義之

理屈が多いですね。こういう問題は理論とか頭で考えちゃイカンのじゃないでしょうか?子供に向けて発信してるんでしょうけども子供が納得しますかねえ?大人の私が読んでもよくわからなかった。もっと感覚に訴えた方がいい気がしますが。私が中学の時、飼っていた猫を捨てに行ったことがあります。今思うと可哀想なことしたなと。そのことで今でも夜中に目が覚めることがあります。これがもし自分の手で殺していたら…或いは殺す相手が人間だったら…想像しただけで恐ろしいです。毎日うなされて眠れない日が続くのではないか。気が狂ってしまうかも。想像力がブレーキになってるってとこがあります。そうですね。想像力は大事です。人を殺しておいて平気でいられるような人間にはなりたくないですな。なぜ人を殺してはいけないのか?去年の大河ドラマにあった「ならぬことはならぬものです」これで充分でしょう。

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最終更新日  2014.05.06 10:02:02
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2014.03.11
カテゴリ:本を読む
小島一志 小島大志

「ワシの本当の姿を小島はよう書いてくれた。これが真実の芦原です。空手バカ一代?あんなもん嘘っぱちじゃ。梶原先生の創作やて。まあワシもヤンチャじゃけん本当のとこもあるけんどな。でもあの人物はアシワラ。架空の人物です。ここにおるのはアシハラ。あの漫画でたしかに有名にはなった。ほんで調子に乗ったこともあったな。ワシゃ裏表のない人間じゃけん正直いうけんど。そういう性格の所為か知らんが敵は多かったな。特に破門されてからは。黒崎のオッサンやら東孝やら梶原やらワシを嫌うちょりますけん。大山先生の嫉妬深さには参りました。命まで狙いよる。おー恐い恐い。その辺の事情は小島が詳しう書いちょります。正道会館の成り立ちとかもな。小島も同じく敵が多いようじゃのう。業界じゃ評判悪いそうじゃが。アシハラ中卒じゃけん難しいことはわからんけんどあの男は嘘つくような奴じゃないです。ワシが保証しますけんどうか読んでみてください。あんたどう思う?」

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芦原英幸正伝






最終更新日  2014.03.12 07:14:36
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2013.09.25
カテゴリ:本を読む
佐伯泰英

1986年発行。週刊文春の告発記事から4年後になる。このような本があるとは知らなかった。作者は今では時代小説家として有名である。私自身あの事件については週刊誌以上の知識はない。本当のことなのかガセネタなのか、よくわからない気持ちの悪さがあった。実際このスキャンダルそのものも「会長」の追放という形で灰色のままウヤムヤに終わった。当時のボクシングマガジンで誰が書いたか知らないが、ボクシングの試合というものは古今東西謀略は付きものだそれがボクシングなのだみたいな記事があった。私自身もそれでなんとなく納得していたような気がする。今回この本を読んではっきりしたことは薬物混入は確実にあったということ。それも意外な試合で。これは衝撃だった。この7度目の防衛戦の挑戦者と同じとき同じ場所に作者自身が居て、しかも同じものを食わされたという描写は生々しい。そう生々しいのである。全編、登場人物が実名で克明に描かれている。この挑戦者が気の毒で気の毒で。涙が出てきた。「実行犯」とのやりとりがクライマックスか?事実を追及する場面がスリリングである。手紙の往復も面白い。実行犯の手紙を読んでて思い出したのは永山則夫の「無知の涙」。あの本は始めの方は面白いんだが読んでるうちだんだん腹が立ってきて途中で投げ出してしまった。その文章に似てる。ボクシングマガジンに実行犯が書いた連載記事があったのはよく憶えてる。面白くなかったけど。今は全く読んでないのであるが何年間かボクシングマガジンは隅から隅まで読んでた。それも何度も。家にテレビがなく他人の家で見せてもらったり喫茶店で見たりしてたあの頃。ボクシングに最も熱かった時期。私がボクシングに求めてるのは小細工して何がなんでも勝ちゃあいいって試合じゃないんだよ。裏の作為などない純粋な殴り合いを見たいわけだ。口先だけじゃない純粋な強さをボクサーは持ってる。そして更に高みを目指す。そんなボクサーだからこそヤクザもんやゴロツキでさえ憧れるんだ。自分には出来ないことだから。この業界に金儲け大好きなキチガイや自己表現大好きなキチガイは要らない。「会長」も「実行犯」ももうあの世に逝ってしまったが。以前、ミスター高橋の暴露本は出すべきではなかったと言った。この本では、よくぞ出してくれたと言う。妨害もあったことだろう。勇気ある渾身の力作を讃えたい。そして、こういった事実を知ったとしても私の中で具志堅は何時までもヒーローであることに変わりない。

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最終更新日  2013.09.28 03:43:07
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