潤翠のためいき

退院してしばらくして、寝ようとベッドに入ると
bonが亡くなる二日前から亡くなった瞬間までのことが思い出されて
またまた涙の夜が続いた

瞼の裏に事細かく映し出されてくるbonがいた病室内　　
それも１回じゃなくてヘビーローテーションで
なんで今？　と思いながらも
なぜかそれは１ヶ月くらい続いた


夜中に「死ぬ～～～～～！！」　って
携帯にかけてきたときから始まる


私は急いで病室へ行った
あのとき、看護師が来て落ち着いたから
「朝になったらくるけぇね」　って帰ってしまった

今思えばずっと傍にいてあげたらよかったとか
手足が冷たくなり始めて、もっとさすってあげたらよかったとか
余命宣告のこと言わずにいたのがいけなかったのかとか
延命治療しなかったからとか
いろんなことを後悔ばっかりしてて・・・


最後にbonの声を聞いたのがあの携帯での声で
何かしらの言葉を聞きたかったというのが
いまだにあるからなのかもしれない

話したくてもその体力もなくなっていたのは十分わかっていたつもり
けど、やっぱり声が聞きたかったというのが本音であって。。。
今更ながらこんなこと言っても始まらないけど
どうしようもないことだけどやっぱりbonの声が聞きたい


で、ちょっと気になってお墓に参って来た
その翌日、友達がお参りしたいというのでまた行ってきたんだけど
不思議とその日から瞼を閉じてもあの光景は映らなくなり
いつの間にか朝を迎えている

またいつか、フッとした瞬間に思い出すかもしれないけど
その時はその時で、また考えるとするかな