不良中年・天国と地獄

2007/06/13(水)21:47

ふるさと納税

ニュース(181)

地方格差で、過疎などによる税収減に悩む地方自治体に、格差是正を推進するための新構想。菅総務相が2007年5月、創設を表明しました。年末の税制改正に間に合うように基本方針をまとめる考えだそうです。政府は「安倍晋三首相が総裁選期間中も議論してきた重要な問題」と位置付けていますが、眉唾ものです。安倍首相は就任当初、格差問題より憲法改正、教育再生を重視していました。民主党が格差解消こそ急務、と追求しても、国の理念を優先する姿勢だったのです。だが、事態は急変。支持率じり貧に会い、党内からも方向転換を迫る声が挙がりました。夏の参議院選挙を控え、地方重視の姿勢を強くアピールする思惑から生まれた構想でしょう。税制として制度化できるのか、かなり疑問です。ふるさとの定義も難しいでしょう。東京をはじめとする大都会の知事は一斉に反発。このまますんなりと通りそうにありません。折から日本マクドナルドホールディングスは12日、ハンバーガーなどの商品の全国一律価格を改め、地域ごとに価格を設定する「地域別価格」を月内にも導入する方針を明らかにしました。基本的に、店舗賃料や人件費が高い東京や大阪などの都市部では値上げ、地方では値下げする方向です。地域別価格の導入は外食大手では初めて。 私が愛用している「100円マック」シリーズは、全店で価格を据え置くそうですから、当面、私的には大きな影響はありません。国より先に、私企業が格差解消に動き出したわけです。これが価格破壊で失敗したマックの迷走にならなければいいのですが。

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