テーマ:DVD映画鑑賞(13594)
カテゴリ:ギャオ
未公開作品をDVD化する場合、何か基準があるのでしょうか。面白い、売れそうだ、と勘で判断しているのかもしれません。 本作もそのひとつ、未公開作品です。DVDになっていますが、ギャオで見ました。 制作=2000年 イギリス映画 92分。監督・脚本=マイケル・ハースト。出演=キャリー=アン・モス、ジョン・ハート、ニック・モラン、ショーン・ウェイアンズ、ジョー・パントリアーノほか イギリスのアクション映画ですから、かなりヒネってあります。二転三転するストーリー。意外な人間関係。容易に推理できない真相。なかなか凝った脚本です。ダシール・ハメット原作の「ノー・グッド・シングス」より面白くできていました。 内容は、身代金目当ての誘拐もの、といえるでしょう。しかし、単純な営利誘拐ではありません。いろいろ仕掛けがあるのです。コンゲームに似ている、といってもいいかもしれません。親子の愛憎劇を絡めたところなどは、いかにもイギリス流です。 冷酷非情なボスが、意外に普通っぽかったのはいただけません。配下の者たちも、そんなに個性がないのもマイナスです。ストーリーは工夫されているのに、登場人物が平凡では、興趣を削ぐでしょう。 ヒロインのキャリー=アン・モス。メークか、それとも役柄のせいでしょうか、「マトリックス」とは別人のようです。まったく冴えません。 それに較べると、「エレファント・マン」のジョン・ハートは適役でした。父の暴力に耐えかねて家出するのですが、骨肉の愛情が絶ち難く、というのはいかにもイギリス的です。銃撃戦は、ハリウッド映画には及びませんでした。 小品ですが、合格点でしょう。キャリー=アン・モスのファンは、たぶんガッカリするでしょうから、覚悟して見ましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月30日 22時01分53秒
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