テーマ:DVD映画鑑賞(13576)
カテゴリ:DVD
ディスコ・ブームを巻き起こした有名なダンスムービー。同時に「フィバー」なる流行語も生まれました。 本DVDは、デジタル・リマスター・サウンド版です。 制作=1977年 アメリカ・パラマウント映画 119分。監督=ジョン・バタム。原作=ニック・コーン。出演=ジョン・トラボルタ、カレン・ゴーニー、ドナ・ペスコー、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ NYのブルックリンで、イタリア系一家の次男として生まれ育ったトニー(ジョン・トラボルタ)は、近所のペンキ屋でまじめに働いていますが、両親の期待を一身に担った優秀な兄と比べられては、惨めな思いに沈んでいました。 唯一の楽しみは、仲間と一緒にディスコに繰り出す土曜の夜。ずば抜けて踊りの上手いトニーは、そこでなら誰もが認めるスターになれます。ある夜、洗練された雰囲気と、卓越した踊りのテクニックを持つ年上の女性ステファニー(カレン・ゴーニー)に出会ったトニーは心を奪われ...。 ゴーゴーホールからディスコまで、よく踊りに行っていました。が、この映画をいま見ると、まるで懐かしさがこみ上げてきません。いやビージーズのサウンドにはしびれましたが、ダンスシーンに昂揚するものがなかったのです。 これは小生が年を取って、感性が摩滅したせいでしょう。髪型やファッションには時代が刻印され、在りし日を思い出させてくれましたが、売り物のダンスシーンがまったくノスタルジアとは縁がなかったのです。 客がホールの中央に集まって踊るシーンは、昔を思い出させてくれました。同じような経験があったからです。新宿末広亭の近くに「ジ・アザー」という店があって、午後8時をすぎると、客が輪になってステップダンスを踊ったものでした。曲はクリス・モンテスの「愛の聖書」。 往事を偲んで胸がときめいたのは、そのシーンだけでした。あとはゆるいダンスの連続です。特に最後のコンテストで踊る3組(その中にはトラボルダの組も)のダンスは、いずれも躍動感に欠けていました。 ダンス・ムービーという触れ込みですが、それは映画会社の宣伝で、中身は苦い青春ドラマです。いろいろなエピソードを詰め込んでいて、ちょっと煩雑でした。貧しいけど道を踏みはずない主人公には好感が持てますが、肝心のダンスシーンがあまり冴えないのはいただけません。 もうひとつの致命的な欠点は、女優陣に魅力がないことでしょう。脚本が遅れ、ギリギリのキャスティングだったせいかもしれません。これはプロデューサーの責任でしょう。結論は、ビージーズのサウンドと若き日のトラボルダが見られる以外は、取り柄のない凡作と言っておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月28日 22時51分38秒
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