カテゴリ:テレビ
1月14日(水)テレビ朝日系午後9時~9時54分放映。 このシリーズの人気は特命係の凸凹コンビが一端をになっていると思っていました。シーズン7からは体力派の亀山薫が海外へ去って知性派の右京さん一人に。が、亀山卒業は視聴率に影響なかったようです。今回も20%を超えました。 角田(山西惇)課長らの捜査に協力した右京(水谷豊)は、拳銃を持った容疑者を追い、神奈川県警とともに住宅街で一軒一軒しらみつぶしに捜索することに。そのころ同じ住宅街の一角にある藤堂(五代高之)宅では、娘が誘拐され、神奈川県警の早川刑事(益岡徹)らが犯人と極秘裏に電話による駆け引きを行っていました。右京は藤堂の自宅に異変を感じ、やがてこのもうひとつの事件に首を突っ込むことになります。 刑事は二人一組で捜査に当たるのが原則です。一人になった杉下警部は必然的に他の部署との共同捜査に駆り出されることに。最初は「お、暇か?」でお馴染みの課長に協力、小さなヤマを担当します。 本題は誘拐事件。「警察に知らせたら人質の命はないぞ」が脅しの定番。それでも通報するのが市民の義務でしょう。黒沢明「天国と地獄」は引越業者でしたが、本作では宅配を装って警察が乗り込んできます。 身代金が5億円というのがミソ。しかも3時間で用意しろというのですから、常識では不可能でしょう。藤堂は不動産会社の社長ですが、ワケありのお金が会社にあったのです。これが政治家へのワイロ。社会派の刑事ドラマとしては定番かもしれません。 細かい矛盾点をついて犯人に迫る杉下警部。この過程に不自然さはありませんでした。意外な真相も納得できるでしょう。今回は破綻なくまとまった出来でした。 スペシャル版にも書きましたが、亀山の後がまは本作では登場しません。田端智子の目はなく、さりとて右京一人では活躍の場が制限されます。前の相棒の印象が強いだけに、後任選びは難航するかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月16日 21時29分51秒
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