不良中年・天国と地獄

2009/06/25(木)21:16

「ウェッカーマン」

DVD(265)

1973年に製作された同名のイギリス映画のリメイクだそうです。元作品は見ていませんが、問題作らしいのでレンタル店にあったら借りてきて鑑賞するつもり。 製作=2006年 アメリカ映画 101分。監督=ニール・ラビュート。出演=ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン、フランセス・コンロイ、リーリー・ソビエスキー、モリー・バーカー、ジェームス・フランコほか カリフォルニア州の白バイ警官メイラス(ニコラス・ケイジ)は、親娘の乗る車が事故で炎上する姿を目の当たりにして以来、精神的なダメージを負っていました。ある日、失踪した婚約者ウィロー(ケイト・ビーハン)から手紙が届きます。 娘のローワンが行方不明になっており、助けてほしいというものでした。メイラスは一路ウィローの住むワシントン州の島サマーズアイルへと向かいます。そこでメイラスは島の人々の不気味な雰囲気と冷たい視線を感じて……。 サスペンス映画ですが、ホラー色もあります。島の住民はほとんどが女性。男はわずかでしかも老人ばかりです。どうしてこういう人口構成になったのか、それはわかりません。若い男は島の外へ出稼ぎにも行っているのでしょうか。 島は外界とはとは断絶しています。自給自足が原則ですが、定期的にプロペラ機が必要な物資を運んできます。住人はみんなローマンの存在を否定。島のあちこちに存在した形跡が残っているのですが、誰も認めません。 このトリックはヒッチコックの映画にもありました。クリスティにも似たような作品があります。イギリス映画が元になっていますから、その点は納得できました。たしかに意外性はあります。 ただ、ヒッチコックならもう少し派手な演出をしたでしょう。この映画の手法はオーソドックスです。ミステリーファンはもの足らないかもしれません。意外性は評価できますが、全体としては平凡な出来といえるでしょう。

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