2015/12/10(木)08:45
相棒14 第8話「最終回の奇跡」
12月9日 2100~2200 テレビ朝日系
人気漫画家が、3年間の空白のあとに描いた最終回。そこに秘められた殺人予告の謎。殺されたのは、マネジメント会社の社長でした。漫画家は、いかにして予言が可能だったのか。
こういうトリックは、よくありますね。いくつかのパターンが存在しますが、今回はちょっとひねってあります。予想したものとは、違っていました。
漫画オタクだった鑑識の米沢。人気漫画家に殺人の嫌疑がかかり、それを払拭してもらおうと、特命係の杉下に捜査を依頼。警察内部の人間が、管轄を無視した願いことを頼むものでしょうか、という疑問は抜きにして、言われなくても首を突っ込むのが右京さんの悪いクセです。
捜査一課は、社長と対立していた編集長を容疑者として取り調べます。動機はあるし、犯行時間のアリバイもはっきりしません。が、これは空振りに終わりました。その時間に、編集長は愛人と別れ話をしていた、という締まらないアリバイがあったのです。
漫画家の姉にも嫌疑がかかります。ミステリーとしては、容疑者が多いほど面白さが増します。1時間のテレビ番組ですから、人数には限界があるでしょう。真犯人は、3年前の事故、漫画家の休筆と関係していました。
事件が解決した後、米沢が杉下と冠城を「花の里」へ招待します。鑑識以外で出番があるのは、非常に珍しいですね。右京さんと米沢の仲は良好ですが、とかくぎぐしゃくしがちな亘との仲が修復される兆しでしょうか。今後の展開が楽しみです。ドラマの出来は、標準でしょう。