不良中年・天国と地獄

2015/12/27(日)10:03

鹿児島市街桜島観光バスの旅

旅行(115)

暮れの慌ただしい時期ですが、鹿児島へ行ってきました。3泊4日の旅です。初日は市内一の盛り場、天文館で飲み、2日目に観光バスで名所めぐりを。   市街と桜島を廻るコースですが、下車するのは、城山展望所、有村溶岩展望所、湯の平展望所、仙巌園、維新ふるさと館の5か所です。所要時間は6時間弱。 季節のせいか、同行者は自分を含めて6人です。定時に出発、照国神社の鳥居を右に見て、次は西郷隆盛の像。バスはスピードを落とし、ガイドさんが故事来歴を説明します。その時は覚えていましたが、一晩寝たら、忘れてしまいました。 最初の降車場所、城山展望台に着きました。標高107メートルの小高い山で、クスの大木やシダ・サンゴ樹など600種以上の温帯・亜熱帯性植物が自生する自然の宝庫です。市民の憩いの場ともなっています。展望台からは桜島をはじめ錦江湾や鹿児島市街地を一望でき、天気の良い日には遠く霧島や指宿の開聞岳も見えるそうです。また、夜景が美しいことでも有名。西南戦争にまつわる史跡が多く存在します。 昭和6年に国の史跡・天然記念物の指定を受けました。 次はこのコースの目玉でしょう、桜島へ。フェリーで渡ります。バスごと乗り、バスごと降ります。 黒神埋没鳥居。大正3年の大噴火で噴出した大量の火山灰・軽石は、上空8000m以上まで上昇し、火山灰は遠くカムチャッカ半島まで飛んでいったといわれています。 ここ黒神地区にあった「腹五社神社」の鳥居は、大正噴火後たった1日のうちに軽石や火山灰に埋め尽くされました。 もともと高さ3mあったという鳥居ですが、今は笠木部分の約1mを地上に見せるのみです。   有村溶岩展望所。南岳の麓、有村地区の大正溶岩原に作られた展望所です。一面に広がる溶岩原と、その上に根を張るクロマツが、非日常の景色を作り出しています。全長約1kmの遊歩道からは、山のみでなく、錦江湾も一望でき、天気がよければ開聞岳まで望むことができます。ここから見る山は、見慣れた横長の桜島とは違った円錐型です。 湯乃平展望所。標高373m、北岳の4合目に位置し、桜島において一般の人が入ることの出来る最高地点です。 目の前に迫った北岳の荒々しい山肌、眼下に広がる大正溶岩原、錦江湾を挟んで西側には南九州最大の都市・鹿児島市の街並みが広がります。天気がよければ北に霧島連山、南に開聞岳といった鹿児島の秀峰も顔を見せるのです。    フェリーで市街地へ戻ります。次に降りたのは仙巌園。桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた、敷地面積約1万5000坪の借景庭園。万治元年(1658)、島津家19代当主・光久が造った島津家の別邸で、磯庭園とも呼ばれています。 園内には日本初のガス灯を点した鶴灯籠や日本に初めて移植された孟宗竹の竹林、反射炉跡などがあります。ここで昼食をとりました。これについては別の項で。    最後は維新ふるさと館。甲突川河畔にあります。「維新のふるさと」とも言える加治屋町に位置しています。近代日本の原動力となった鹿児島の歴史や先人たちの偉業などを、映像・ジオラマ(模型)・ロボットなどハイテク技術を使った多彩な展示・演出によって、楽しく分かりやすく紹介しています。 目玉は、地下1階の維新体感ホールで上映される2つのドラマです。我々が見たのは、「薩摩スチューデント、西へ」でした。薩英戦争後に西洋の技術を学ばせるため、薩摩藩が国禁を破り英国へと派遣した留学生がテーマです。 こうして約半日の観光は終わりました。鹿児島の奥深い歴史の一端に触れた気になりました。ご当地へ来たのは2回目。前回は酒と麻雀で明け暮れました。今回、観光バスを利用したのは正解でしたね。まだまだ奥がある鹿児島の歴史。もう一度来る機会はあるんでしょうか。 なお、夜は再び天文館でビールや焼酎を飲みましたとさ。

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