テーマ:猫のいる生活(138971)
カテゴリ:良平
どうも良平です。
毎日、沢山のご訪問とコメントありがとうございますm(__)m 昨日の敦聡のブレイク2のコメントも感謝して参考にさせてもらいます。 本人も僕も嬉しいかぎりですm(__)m まだまだ沢山の物語が人目を浴びず眠っています・・・ みなさんの応援で僕もまだまだ書けます。 次なる本へつながる様にこれからも応援よろしくおねがいしますm(__)m ではではつづきで~す。 大感謝企画『願い石~夢猫チャーリーの贈り物・第7話』 〔・・・僕の願い石・・・〕 嬉しさのあまりか、カツの手は震えていた。 「うん・・・願いを念じてみろ」 カツは願い石をぎゅっと握り締めた。 「どうだ?願ったか?」 〔ううん、願いたいこと沢山あって選べないんだ〕 「沢山か・・・うん、何も慌てることはないか・・・ゆっくり選んでもいいな」 〔うん、そうする〕 「じゃあ今日はもう帰ろう」 〔うん。帰ってゆっくり考えるよ、ありがとうね、お兄ちゃん〕 「うん、じゃあまた明日な」 〔うん、また明日ね〕 それっきりだった・・・ カツの元気な姿を見られたのはそれが最後だった・・・ カツは次の日、入院をした・・・ 僕がそれを知ったのは起きてすぐ、母さんから聞いた。 僕は耳を疑った。 「昨日、あんなに笑顔で別れたのに・・・」 無理させたのかと気にしたし、何よりカツの事が心配で心配でしかたなかった・・・ 本当は学校なんて行きたくなかったけど、母さんが心配するから僕は頑張って学校に行った。 だけど、その日はほとんど呆然と1日を過ごした。そして、やっぱり放課後、僕は裏門に居た。 祈りながらカツを待った・・・ 心配で不安で泣きそうになりながら時間いっぱいまで待ったけど、カツは来なかった・・・ 僕は帰ってすぐに母さんに病院に行けないか聞いたけど、2,3日我慢しなさいと言われ、 ひたすらベッドで泣いた・・・ 悲しくて悔しくて心配だった・・・ 何も出来ず、ご飯さえ食べれなくて泣き疲れて寝てしまった。 そして、また夢の中・・・チャーリーが待っていてくれた。チャーリーもまた悲しそうだった。 「チャーリー!」 僕は泣きながらチャーリーに駆け寄った。 「時間がないってこういうことだったの?」 〈あぁ・・・だけどありがとな〉 「願い石?僕はほとんど何もしてないよ・・・」 〈いや、涼がおらへんかったら無理やったよ〉 「そうだけど・・・それよりカツは大丈夫?」 〈・・・あかん・・・〉 「どういう意味?駄目ってこと?ねぇ!どう駄目なの!」 〈・・・〉 「どうして?カツが何したっていうのさ!」 僕は泣き崩れた。 〈わしに言わんでくれ・・・わしも辛いんや〉 「でも、納得できないよ・・・絶対嫌だ!・・・嫌だよ・・・」 〈涼、わしも同じ気持ちなんやで・・・辛いよな・・・悔しいよな・・・〉 チャーリーと僕はただただ泣いた。 そして、涙も枯れるほど泣いて僕は気になっていたことを聞いた。 「チャーリー・・・カツ、願い事はしたの?」 〈・・・〉 チャーリーはさらに悲しげな顔をして下を向いた。 「チャーリー?カツは願ってないの?」 〈願った・・・〉 「じゃあ叶えてやってよ!」 〈前にも言たけど、わしはささいな事しか叶えてやられへんねん・・・それはカツにも重々言ったんやけどな・・・カツは大きな願いを願うんや・・・〉 「大きな願い?どんな願いかは知らないけど、それはきっとカツには小さな願いなんだよ!きっと・・・当たり前の事なんだ!・・・それじゃダメなの?」 〈涼の言ってる事は分かるけどな、とてつもない夢なんや・・・〉 「カツがそんなに無茶を言ったの?」 〈そや。でも、カツは叶わないと分かって願ってるんや・・・わしにもっと力があれば・・・〉 「どうして・・・何を考えてるんだカツ・・・」 カツの無茶が分かっても僕は何もかも納得できなかった。 「どうにもならないの?どうにもならない事ばっかりじゃないか!」 〈・・・わしも何も出来ずにカツと一緒に消えてしまうんかと思ったら、悔しくて苦しい・・・時間の無いこの夢の世界で時間が惜しいのは初めてや〉 「そうか・・・チャーリーも消えてしまうんだね・・・」 僕の何もかもが消えてしまうと考えると体が震え、涙をこらえることができなかった。 「カツの願いホントにどうにもならないの?何かないの?・・・」 〈わしの力だけやったらな・・・〉 「・・・僕が出来ることは何もない?」 〈・・・〉 その時、チャーリーは目をそらした。 「チャーリー・・・あるんだね?教えてよ!」 続きが気になったら↓ 人気ブログランキングへ ↑皆に読んでもらいたい物語が沢山あります。応援してください。↑ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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