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空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の     愛妻家の食卓

2009.04.06
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第5章・『変動』

祭壇の上を見ると白く輝く霧?

いや、もっとさらさらとした粒子のような物が漂っていました。

〔現れになった・・・〕

と、トマスがつぶやきました。

〈あれが?〉

皆が注目する中、その光る物は2つに別れ、それぞれゆっくりと何かの形になっていきました・・・

それは光りを放つ天使でした・・・

4枚の翼を持つ天使と6枚の翼を持つ天使・・・

その姿は男性にも女性にも見える中性的な美しさでした。

「トマス、どちらが智天使様なのですか?」

〔4枚の羽をお持ちになっている方が智天使様です。あらゆる知識と知性をお持ちになっています。一方、熾天使様は圧倒的な力をお持ちになっています。双方とも罪や汚れを浄化できる神様の分身だとも言われています〕

「・・・」〈・・・〉

私もサラもそこに居た皆も、その神々しい美しさに言葉も出ず、見とれていました。

そして、いよいよ智天使様の話が始まったのです・・・

『祭典、見事であった。こうして我らが降り立った理由は改革のためである。我々は天地創造より神に使え、人の為に神からの使命を果たしてきた。しかし、それも今日限りとし、この時をもって終えることにする。すなわち人への使命を全て止めることとする。』

もちろん、その言葉に誰もが驚き、騒然としました。

すると、主天使の1人が、

〔静まりなさい!まだ話は終わってはいません!〕

と、叫びました。すると、皆も落ち着き、また耳を傾けました。

『人は今や我々の力も超える勢いで進化し、堕ち、我々の力を必要としないものと考える。なお、今までの使命は形を変え、新たな使命を与える。我々はこの星と共に存在する、この世界を守る使命として今までと同じようにまっとうするよう望む。それでは後の詳しいことはこの後、主天使にゆだねるので皆、天使らしく今までどおり愛を持って愛を作り出す存在であるように!では、続いて熾天使より話がある』

全てが理解できないまま、今度は熾天使様の話が始まりました・・・

『この前より使命を拒否し、騒ぎ立てる者たちよ、一つ上がりなさい』

熾天使様はそう言って私たちに手をかざしました。

熾天使様が私たちに手をかざすと自主的に浮かぶ者もそうでない者も熾天使様の力で浮き上がったのです。その数は50人ほども居ました・・・

私はもちろん彼を探しました。

「オルガ・・・」

彼は私の後ろ側に居ました・・・唇をかみ締めうつむいていました・・・

『人との接触が多く、長い間辛かったであろう・・・ご苦労であった・・・しかし、いき過ぎた思想と行為で皆を惑わせ、中には人に罰を与えようといた者もいる。それはとても恐ろしい危険な考えである。そして、そこまで追い詰められたことを悲痛に思う・・・思い出しなさい我々はどうあっても愛しか持たぬということを!そして、忘れなさい、苦痛の日々を!』

そう熾天使様が言うと、熾天使様の手から光が放たれました。その光は彼らを包み、より強く光りました。そして、その光が消えると・・・

「なんと・・・」

皆がどよめきました。光の中から姿を現したのはプット(赤ん坊)だったのです。

〈生まれ変わった?〉

「いや、生れなおしを与えたんだ・・・」

〔慈悲なのでしょう・・・〕

そして・・・

『身内の者、身近な者よ、手を伸ばし抱きかかえてやりなさい』

そう言うと、周りの天使たちが手を伸ばし抱きかかえました。

『では皆、愛を持って行動するように』

そう熾天使様は言い、智天使様とご一緒にまた光り輝く粒子になって消えました。

皆、落ち着いてはいられず、騒然としていました。

〔先生、それでは私も他の主天使たちとこれから話してまいります〕

「はい」

トマスは居るべき場所へと戻っていきました。

〈・・・これからどうなるのでしょう・・・〉

「大丈夫、彼らを信じて今は待とう・・・」

〈先生、両親が心配なので戻ります〉

「そうしてあげなさい」

〈はい、ではまた・・・〉

「あぁ・・・」

そうしてサラも行き、皆も肩を落として帰って行きました。

誰もがこれから先のことが不安だったのでしょう・・・

こうして静かに祭典は終わりました。

 
数日後、それぞれに新しい使命が言い渡されました。
それはどれも大きく変わりました。

これまでの人に関わる使命は全てなくなり、これまでと同じように愛をつかさどる者として、またその特別な力によって壊れかけた自然を守り、再生し、この星に生きる全ての生命の幸せを目指すという使命に変わったのです。

しかし、力天使と私も含め生活に関わる使命を持つ者は変わりませんでした。
 
皆、戸惑っていました。仕方ないことです・・・

私たち天使はずっと人と共にあったのですから。

本当に人を愛しく思う者も少なくはありません、人に愛を捧げることが生きがいだった者も居たことでしょう

だから、私はまたこの事を理解、納得しない者が現れ、おかしな事になりはしないかと心配でした。

しかし、こんな時であっても、どうしても頭から離れない事がありました。

そう、サラのことでした・・・


つづく。



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Last updated  2009.04.06 08:58:03
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