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空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の                 愛妻家の食卓

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2009.11.22
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カテゴリ:良平&敦聡
第15章『アレックス』

衝撃の言葉に私達は唖然とした。そして、アレックスは・・・

〈やはり、こいつは嘘をついている!〉

止める間も無く、アレックスはムロランをロバート博士の首に突きつけた。

(・・・すまない・・・本当の事なのだアレックス)

「アレックス、落ち着いて!今、この人を切れば何も分からないままになるでしょ?
お願い、ムロランを収めて」

〈・・・全て話せ〉

アレックスはムロランを収めた。

(アレックス、君は私達が作った。完璧な人間を目指し、人間の可能性を図るために)

〈・・・〉

(同時に2体・・・君はもう1人居るのだ)

「でも、どうして別々に?なぜ、アレックスに記憶がないのですか?」

(それは私がそうしたのです。2人は私達3人を親だと思い忠実でした、
しかし・・・私達の2人が間違った方向に向かってしまい・・・)

「もしかして・・・あなたはアレックスを助けようとしてくれたのですか?」

(そうです・・・記憶を消し、シャトルに乗せ、地球に向けたのです)

「でも、もう1人は?」

(2人とも助けたかったのですが・・・及ばず、私は幽閉されたのです・・・)

〈・・・〉

「かわいそうに・・・」

(はい、歪んだ私のコピーに育てられ、今や彼の忠実な手先です)

「そんな・・・」

(ずっと双子のように育って来たので、残念です)

「同じようにもう一人の記憶を消すことはできないのですか?」

(大人になってから記憶を全て消すことは危険です)

「・・・」

〈どこに居る!奴らはどこに!〉

アレックスの悲しみと怒りが伝わった。

(おそらく輸送基地に・・・)

「アレックス、どうするつもり?」

〈・・・俺が決着を〉

「待って!もう1人もあなたと同じ能力を持っているのよ?うかつに戦いを挑めば・・・」

すると、黙って聞いていたお父さんがアレックスの両肩を掴み、言った。

[アレックス、感情的に動くんじゃない、確かにそれは人間らしいかもしれないが、
今まで人間はそうして間違いを繰り返してきたのだ、それに輸送基地に居るとしたら

また、あのバリアが張られているに違いない、今の私達では突破する策が無い]

〈しかし・・・〉

[アレックス、君は誰よりも皆の事を考え、その愛も深い、
しかし、その君が武器を振るうのが皆、辛いのが分からないのか?]

〈・・・〉

[アレックス、覚悟があるなら君の無くされた記憶をまず、再生してみないか?]

「お父さん、可能なのですか?危険は無いのですか?」

[記憶の一片くらいなら大丈夫だ]

〈お願いします〉

[分かった。武器を振るう時はよく考えるんだ、感情だけで簡単に振るうのはもう止めるんだ]

〈はい〉

そうして、話がひと段落つくと、今度は叔父さんがまとめた。

〔よし、立ち話はもういいだろう?皆、長旅で疲れているはずだ、勝手は違うだろうが、
体を休める部屋は用意できる、まずは休んでくれ〕

[そうだな、ありがとうケンジ]

〔皆、私に付いて来てください!シロウ君、手伝ってくれ〕

〔はい!〕

「叔父さん、私達も手伝います」

〔レオナ、アレックスは兄貴を頼む、2人とも大事な事もまだ言ってないんだろ?〕

[?]

「あっ、はい」

〔それでは戻ろう〕

こうして、火星から来た人々の移住が始まった。

お父さんは街とピースエリアの変貌に驚き、喜んでくれた。

[・・・そうか、人々が1つになれたのだな・・・]

「はい、お父さんが喜んでくれて本当に良かった」

[ところで大事な事とはなんだい?]

すると、アレックスが珍しくあわてた。

〈博士!すみません!断りも無く・・・〉

[ん?どうしたんだアレックス?]

「お父さん、私達、一緒に住んでいるの」

〈すみません〉

[・・・なんだ、そんな事か、いいじゃないか、離れている間ずっと2人の幸せを
願っていたから嬉しい]

「それでね、ここがその部屋なんだけど・・・びっくりしないでね?」

[なんだい?]

そう言って、私は部屋の前で止まり、ドアを開けた。

〈ママ!パパ!〉

ユウが私に飛びついた。

[まさか・・・]

「私とアレックスの子です」

[・・・]

〈ママ、誰?〉

「ユウ、おじいちゃんよ、火星から戻ってきてくれたの」

〈えっ!本当におじいちゃん?〉

「そうよ」

すると、ユウは戸惑うお父さんにかまわず、お父さんに飛びついた。

〈おじいちゃん!お帰りなさい!〉

[・・・本当なのか?・・・]

「はい」〈はい〉

[私の孫・・・]

「私が話すせいかユウはずっと待っていたの、アレックスが話してずっと憧れていたの」

〈うん、あんまり遅いから、僕がパイロットになっておじいちゃんを迎えに行こうと
思ってたんだよ、火星ってどんな所?〉

[ユウ?]

〈どんな所?〉

すると、お父さんは私とアレックスの方を見て、微笑んだ。

[よし、おじいちゃんが見てきた火星の事、いっぱい話そうか?]

〈うん!〉

そうして、2人はソファに座り、いつまでも語り合った・・・

それから、2日経ち、

アレックスの記憶を取り戻す処置がロバート博士によって行われた。

私はその処置に同行した。麻酔によって長く眠るアレックス・・・

私は眠るアレックスの手を握っていた。
すると、眠る中、アレックスの目から涙が流れ落ちた。

「アレックス・・・」

初めて見るアレックスの涙だった・・・


     つづく。



お疲れ様でしたm(__)m 読んでくれて本当に感謝しますm(__)m

あれ?・・・もう次が最終章・・・お楽しみにウィンク

それじゃあ敦聡よろしくね手書きハート良平でしたm(__)m





敦聡です。せっかくの日曜日 良さんはお休み♪

一緒にお買い物~とか思ってましたが起きたのが午後2時でした。

昨夜は12時頃寝たはず・・・。猫ですかね?私。

「今日は良さんが晩御飯作る!」と、料理の本を見て

「キャベツが8枚・・・・8枚?うぅ~~~~雫

サッサと私が作りました。気持ちだけ受け取ります。優しいですダブルハート



キャットタワーの丸い穴が開いてる板が割れていました。

重い猫が上からドン!と乗ったのでしょう(汗)犯人は・・・?



ma-gi-

「アンジェに決まっとるやろ!重すぎんねん!」

そんなに怒ってないでマーギーも箱に入ってみたら?


ma-gi-


「こうか?・・・・なぁ、こっちの箱高すぎへん?」

あぁ。まだ高さ調整してなかったね?


ma-gi-


「俺もあっちがええなぁ・・・」

アンジェ譲ってあげたら?アンジェ?


annje

アンジェ?場所交代して欲しいって・・・。

「 ぐぅ 」


annje


アンジェ?

「 はっ! 寝てたのら!!」

アンジェって爆睡するよね?



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Last updated  2009.11.22 19:07:01
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