テーマ:猫のいる生活(138971)
カテゴリ:良平&敦聡
第15章『アレックス』
衝撃の言葉に私達は唖然とした。そして、アレックスは・・・ 〈やはり、こいつは嘘をついている!〉 止める間も無く、アレックスはムロランをロバート博士の首に突きつけた。 (・・・すまない・・・本当の事なのだアレックス) 「アレックス、落ち着いて!今、この人を切れば何も分からないままになるでしょ? お願い、ムロランを収めて」 〈・・・全て話せ〉 アレックスはムロランを収めた。 (アレックス、君は私達が作った。完璧な人間を目指し、人間の可能性を図るために) 〈・・・〉 (同時に2体・・・君はもう1人居るのだ) 「でも、どうして別々に?なぜ、アレックスに記憶がないのですか?」 (それは私がそうしたのです。2人は私達3人を親だと思い忠実でした、 しかし・・・私達の2人が間違った方向に向かってしまい・・・) 「もしかして・・・あなたはアレックスを助けようとしてくれたのですか?」 (そうです・・・記憶を消し、シャトルに乗せ、地球に向けたのです) 「でも、もう1人は?」 (2人とも助けたかったのですが・・・及ばず、私は幽閉されたのです・・・) 〈・・・〉 「かわいそうに・・・」 (はい、歪んだ私のコピーに育てられ、今や彼の忠実な手先です) 「そんな・・・」 (ずっと双子のように育って来たので、残念です) 「同じようにもう一人の記憶を消すことはできないのですか?」 (大人になってから記憶を全て消すことは危険です) 「・・・」 〈どこに居る!奴らはどこに!〉 アレックスの悲しみと怒りが伝わった。 (おそらく輸送基地に・・・) 「アレックス、どうするつもり?」 〈・・・俺が決着を〉 「待って!もう1人もあなたと同じ能力を持っているのよ?うかつに戦いを挑めば・・・」 すると、黙って聞いていたお父さんがアレックスの両肩を掴み、言った。 [アレックス、感情的に動くんじゃない、確かにそれは人間らしいかもしれないが、 今まで人間はそうして間違いを繰り返してきたのだ、それに輸送基地に居るとしたら また、あのバリアが張られているに違いない、今の私達では突破する策が無い] 〈しかし・・・〉 [アレックス、君は誰よりも皆の事を考え、その愛も深い、 しかし、その君が武器を振るうのが皆、辛いのが分からないのか?] 〈・・・〉 [アレックス、覚悟があるなら君の無くされた記憶をまず、再生してみないか?] 「お父さん、可能なのですか?危険は無いのですか?」 [記憶の一片くらいなら大丈夫だ] 〈お願いします〉 [分かった。武器を振るう時はよく考えるんだ、感情だけで簡単に振るうのはもう止めるんだ] 〈はい〉 そうして、話がひと段落つくと、今度は叔父さんがまとめた。 〔よし、立ち話はもういいだろう?皆、長旅で疲れているはずだ、勝手は違うだろうが、 体を休める部屋は用意できる、まずは休んでくれ〕 [そうだな、ありがとうケンジ] 〔皆、私に付いて来てください!シロウ君、手伝ってくれ〕 〔はい!〕 「叔父さん、私達も手伝います」 〔レオナ、アレックスは兄貴を頼む、2人とも大事な事もまだ言ってないんだろ?〕 [?] 「あっ、はい」 〔それでは戻ろう〕 こうして、火星から来た人々の移住が始まった。 お父さんは街とピースエリアの変貌に驚き、喜んでくれた。 [・・・そうか、人々が1つになれたのだな・・・] 「はい、お父さんが喜んでくれて本当に良かった」 [ところで大事な事とはなんだい?] すると、アレックスが珍しくあわてた。 〈博士!すみません!断りも無く・・・〉 [ん?どうしたんだアレックス?] 「お父さん、私達、一緒に住んでいるの」 〈すみません〉 [・・・なんだ、そんな事か、いいじゃないか、離れている間ずっと2人の幸せを 願っていたから嬉しい] 「それでね、ここがその部屋なんだけど・・・びっくりしないでね?」 [なんだい?] そう言って、私は部屋の前で止まり、ドアを開けた。 〈ママ!パパ!〉 ユウが私に飛びついた。 [まさか・・・] 「私とアレックスの子です」 [・・・] 〈ママ、誰?〉 「ユウ、おじいちゃんよ、火星から戻ってきてくれたの」 〈えっ!本当におじいちゃん?〉 「そうよ」 すると、ユウは戸惑うお父さんにかまわず、お父さんに飛びついた。 〈おじいちゃん!お帰りなさい!〉 [・・・本当なのか?・・・] 「はい」〈はい〉 [私の孫・・・] 「私が話すせいかユウはずっと待っていたの、アレックスが話してずっと憧れていたの」 〈うん、あんまり遅いから、僕がパイロットになっておじいちゃんを迎えに行こうと 思ってたんだよ、火星ってどんな所?〉 [ユウ?] 〈どんな所?〉 すると、お父さんは私とアレックスの方を見て、微笑んだ。 [よし、おじいちゃんが見てきた火星の事、いっぱい話そうか?] 〈うん!〉 そうして、2人はソファに座り、いつまでも語り合った・・・ それから、2日経ち、 アレックスの記憶を取り戻す処置がロバート博士によって行われた。 私はその処置に同行した。麻酔によって長く眠るアレックス・・・ 私は眠るアレックスの手を握っていた。 すると、眠る中、アレックスの目から涙が流れ落ちた。 「アレックス・・・」 初めて見るアレックスの涙だった・・・ つづく。 お疲れ様でしたm(__)m 読んでくれて本当に感謝しますm(__)m あれ?・・・もう次が最終章・・・お楽しみに それじゃあ敦聡よろしくね良平でしたm(__)m 敦聡です。せっかくの日曜日 良さんはお休み♪ 一緒にお買い物~とか思ってましたが起きたのが午後2時でした。 昨夜は12時頃寝たはず・・・。猫ですかね?私。 「今日は良さんが晩御飯作る!」と、料理の本を見て 「キャベツが8枚・・・・8枚?うぅ~~~~」 サッサと私が作りました。気持ちだけ受け取ります。優しいです キャットタワーの丸い穴が開いてる板が割れていました。 重い猫が上からドン!と乗ったのでしょう(汗)犯人は・・・? 「アンジェに決まっとるやろ!重すぎんねん!」 そんなに怒ってないでマーギーも箱に入ってみたら? 「こうか?・・・・なぁ、こっちの箱高すぎへん?」 あぁ。まだ高さ調整してなかったね? 「俺もあっちがええなぁ・・・」 アンジェ譲ってあげたら?アンジェ? アンジェ?場所交代して欲しいって・・・。 「 ぐぅ 」 アンジェ? 「 はっ! 寝てたのら!!」 アンジェって爆睡するよね? 応援の3ポチ☆宜しくお願いしますm(__)m 人気ブログランキングへ ↑皆に読んでもらいたい物語が沢山あります。応援してください。↑ ポチッと押してページを開くだけで応援と励みになりますm(__)m にほんブログ村 ↑よろしければこちらも応援してください。↑m(__)m 猫劇場を見て「クスッ」と思った方。よろしければポチしてください↑☆ このサイトは今年2月に発売になった「猫のなる木」を記念して作ったサイトです。 「猫のなる木」への想いはここをクリック 楽天ブックス ネットでの猫のなる木の注文はここで。 「猫のなる木」宜しくお願いしますm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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