空想作家と専属イラストレーター＆猫７匹の 　　　 愛妻家の食卓

第10話・・・『逃亡』・その２






［・・・クリスなら出来るかもしれない、

波動を脳に流し込めば、海馬に当てられれば・・・］

「海馬というと、脳の器官？危険じゃないのか？」

［そうだ、電気治療のようなものだろ？それにこのまま生きていても・・・

治る見込みもなさそうだし、いいだろ？］

クッ　クッ　クッ　

「・・・いいだろう、だが急げ」

その俺の言葉でクリスはその泣き崩れる女の頭に手をかざした。

［クリス、もう少し下、ここだ・・・海馬に直接・・・］

鴉がクリスのかざした手を修正した。

［よし、手加減して流せ］

〈うん・・・〉

そして、その瞬間、女の体がビクンと波打った。

［いい感じに当たったと思うが］

鴉が直接、女の頭に触れて言った。

〈たぶん記憶は無くなったと思うけど・・・〉

「どうだ黒蝿？」

クッ　クッ　クッ　　見事　ダ　記憶　ハ　消　エ　テ　イ　ル

「記憶は消えたそうだ」

〈そう、良かった・・・でも、まだ・・・〉

しかし、その女はまだ泣き崩れていた。

［頭が空っぽになってなぜまだ泣いているんだ］

クッ　クッ　クッ　　記憶　ハ　消　エ　テ　モ　心　ノ　傷　ハ　残ッ　テ　イ　ル

「・・・心の傷だと黒蝿が言っている」

［心だと？そんなものどこにあるんだ、構造が全て見える俺にも見えないぜ］

クッ　クッ　クッ　　

「黒蝿・・・お前、こうなるのが解っていたろ？」

鴉とクリスは俺を見た。

〈どうなの？あなたの悪魔ならその心まで治せたんじゃないの？〉

クッ　クッ　クッ　　出来　タ　ト　シ　テ　モ　何　ノ　為　ダ？　　

俺　ハ　何　ノ　意味　モ　無　ク　人間　ナ　ド　助　ケ　ナ　イ

「・・・出来ないそうだ」

そう返すしかなかった。

〈そう・・・〉

「やれる事はもう無い、行こう」

〈うん・・・後は時がきっとどうにかしてくれるわ・・・頑張るのよ・・・〉

クリスは泣いている女の頭を撫ぜた。

［Omnia fert aetas, animum quoque.
（オムニア・フェルト・アエタース・アニムム・クォクゥェ）

時はすべてを運び去る。心もまた・・・］

「行くぞ」

［あぁ、行こう］

鴉はクリスの手を引いた。

クッ　クッ　クッ　　下　ラ　ナ　ク　愚　カ　ダ

そうして、俺達が戻ろうとした時、俺は目の前の鏡に目を奪われた。

「・・・これが俺？・・・」

俺は自分の顔を覚えていなかった・・・考えてみれば以前の記憶もほとんど消えていた・・・

クッ　クッ　クッ　　問題　デ　ハ　無　イ　　　ソ　ウ　ダ　ロ　？

「あぁ・・・」

そう、黒蝿の言うとおりだと思えた・・・

「水谷、待たせたな、行こう」

〔はい〕

耳無　シ　バ　ラ　ク　黙ッ　テ　イ　ル　ゾ　　下　ラ　ナ　ク　ナッ　タ

「好きにしろ・・・」


　　　　　　　　　　つづく。


お疲れ様でしたm(__)m読んでくれて感謝しますm(__)m

寄り道も無事終わったようですね・・・心ってどこにあるんでしょう

次回も心してお楽しみにm(__)m

それじゃあ敦聡よろしくね良平でしたm(__)m





敦聡です。昨日は体調が悪かったのですが（女性限定で）

ジャスコまでお買い物♪いつも何枚も服を着てる良さんにあったかい服を・・・

と探しましたが良さんは１７７センチ身長があるのですが細いんです６５キロくらいで。

丈の長さで選ぶと３Ｌとかになっちゃいました。

でもゆったりしていて部屋着にはいいです♪

昨夜はニャンズとオモチャで遊びました♪↓




集まってきました(･∀･)/




追いかけ始めました(*'-^)-☆




アンジェ「とったのら～！」

結構ジャンプもしてたので運動不足解消に良い感じです♪





「ニノもジャンプするでしゅよぉ～！」

写真は取れませんでしたが流石ニノ！物凄いジャンプを見せてくれました。

ジャンプしながら体をひねり方向を変えたり出来るんですね～Σ(ﾟﾛﾟ;)！




「沢山遊んで疲れたらね・・・アンジェのピンクのキリンさんと寝るらぁ♪」

気に入ってるねぇ？





「ぐう・・・」

少し痩せたかな？



追伸・『耳無にヘッドホン』の挿絵は何だか脱出後みたいになっちゃいました(汗)

細い筆がないのでＧペンや丸ペンも使ってます。

こう見ると遠近法がおかしいです。

１日で描いたお粗末な物になってしまいました(^_^;)次は頑張りまーすm(__)m




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