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X60の放熱強化

X60の放熱強化


 X60の放熱強化です。といっても、形に合わせれば似たようなことを他のノートPCでも出来ますけどね。あと、毎度のお約束ですが、下記の事をマネして何かが発生したとしても一切当方では責任を負えません自己責任でよろしくお願いします。


 事の発端は、私がモバイルノートに無理なことを要求し過ぎることです。具体的に言うと、WSXGA+のモニターを接続し、ある程度の負荷がかかる3Dゲームをやりながら、JavaやFrashが多用されているサイトにアクセスする。おまけに常時USB機器が10機もぶら下がっており、「ThinkPad 機能設定」の付属デバイスを見ると、デバイス 26までタブが表示されている有様だ。おかげで、常時CPUに高負荷が掛ったままになり、オーバーヒート→強制スタンバイの流れである。CPUは発熱を抑えるために電圧を負荷に応じて7段階制御し、強制スタンバイの移行設定温度は「97℃」に設定してある。CPUグリスも標準のものから「1グラム1400円? 怪しいゲル状物質入手!?」で紹介した高性能グリスに塗り替える等の対処もしました。が、それでもダメなのである。流石に、ビジネス用途に作られたモバイルノートPCに無茶な要求をさせるのが無謀だ。

このままでは、安心して作業が出来ない...

放熱を強化しよう

が、そもそも設計し尽されたThinkPadの中に追加でヒートシンクを入れる隙間はないし。

とある日、沖電線株式会社様のホームページにアクセスしていた時である。フレキシブル放熱フィルム「クールスタッフ」 詳しくはリンク先の沖電線株式会社様ページを参照してもらいたいですが、極薄の放熱フィルムで熱伝導をベースに熱放射を組み合わせた放熱材で、データを見る限り、設置を工夫すれば冷却効果がかなり見込めた上にローコストだったので、秋月電子通商様に出向き、調達した。

サイズが
30×30mmのものが2枚で100円
40×40mmのものが1枚で100円
50×50mmのものが1枚で100円
チューブタイプの30×100mmのものが1枚で200円
で販売されていた。


改造する上で気をつけねばならない点は、
 1.改造後もメンテナンスが容易に行える
 2.本体を削るなど傷をつけてはならない
 3.後で容易に撤去できる
ことである。理由はPCが故障したときにメーカー様のお世話になるときのことを考慮してです(改造による故障はアウトだよ)。Lenovoは企業向けにPCを売っているので、分解された形跡のあるPCやある程度改造されたPCでも修理を受け付けてくれることは有名ですので、その点非常に助かっております。

 で、ただ単に放熱シールを貼るだけで得られる放熱では不足なので、上手いことキーボードの金属面にCPUヒートシンクの熱を逃がすようにしようと考えました。

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 通常、CPUから出た熱はヒートパイプによってヒートシンクに伝えられ、そこに風を送ることによって冷却を行っています。ヒートシンクの表面の一部からキーボード裏面に熱を伝導させることによって放熱を強化します。クールスタッフのチューブタイプを沖電線様の「銅箔の高い熱伝導性を利用することで発熱体の熱を、効果的に筐体へ伝播します。また、筐体に直接熱を伝えることで、周囲温度の上昇を抑制します。」の説明文通り、上記の図のように放熱シートを取り付けて熱をキーボード裏面に移します。「熱伝導シリコンシートを挟めばいいじゃないか」と思われますが、ThinkPadのキーボードは取り付け・取り外し時にスライドさせる必要があり、うまく設置できないことが予想されたので、放熱シートを接触させる方式にしました。

 では、実際にクールスタッフを設置しましょう。今回は筋肉痛になり、あらゆるところに湿布を貼る企業戦士の方々の如く、ペッタカペッタカ クールスタッフを貼っていきます。

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 まず、CPU,SCHの上面(ダイ表面を避けて)クールスタッフを貼ることにしました。

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 CPU,SCHの上面の形状に合わせて、クールスタッフを切ります。その後貼りつけ

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 写真撮るの忘れてCPUグリスを塗ってしまいました。SCHの表面にはチップコンデンサが実装されています。クールスタッフの粘着面は絶縁ですが、あまり強くコンデンサに押しつけて貼りつけると、中層の銅箔まで破けて回路がショートする危険性があります。あまり、強く押し当てないように貼り付けます。CPUグリスは「例のアレ」をもちろん調達してきました。前はArk様のレジ隣のメモリーコーナーより入口側の小物コーナーにもあった気がしたのですが、調達に行った時は見当たりませんでした。そこで、OLIO.SPEC様に行ったところ、ありました。流石、玄人向けのショップです。自作PCにある程度浸かると如何してもキワドイ設計のPCが組みたくなる訳ですが、OLIO.SPEC様そんなキワドイPCを作る際でも相談に乗ってくれます。平日の昼下がりにノソノソと行けば確実にゆっくりと相談できます。

 さて、更にペタペタ貼っていきましょう。

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 こんなものか、最後に最初に書いたCPUクーラー・キーボード裏面への熱伝導用シートを設置します。

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 クールスタッフを上手いこと配置しないと、CPUクーラーの吸引する風圧でたわんだり、最悪の場合ファンの吸引を妨げてしまう危険があるので注意です。これで、キーボード閉じれば完了です。


 結果ですが、めっさ温度下がりました。室温23℃でアイドル時のCPUの温度が40℃強です。朝方寒いとき、起動後にファンが冷却の必要がないと判断されて止まったのですが、初めてかもしれません。


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