無色透明

2006/02/04(土)15:28

399日目 - 宇宙

今日の屋久島は、晴れていると曇っているの中間。 晴と曇を足して二で割ったような天気。 それほど寒くはない。 ただ、海の方はかなり波が立っている。  蒼い海に白い波がきれいだ。 宇宙というのは、アメーバーのようなものだろうか。 どこかが動けば、同時に別のところも動く。 一ヶ所だけ動くということはない。 全てが連動している。 あるところが突き出せば、別のところが引っ込む。 全て関連している。 単独な存在というものはない。 全てが微妙に関わっている。 あるのは、ひとつのいのち。 ひとつの宇宙。 存在するのは、ひとつのアメーバーだけ。 それがクニョクニョと、まるで軟体動物のように動いている。 全ての動きがひとつの動き。 ひとつの存在。 ただひとつの宇宙があるだけ。 全てが連動した宇宙があるだけ。 それはまるで人体のようにも見える。 60兆の細胞が、それぞれ独立している。 独立しているけれども、ひとつの人体。 個々バラバラに動いているように見えても、ひとつのいのちとして動いている。 右手を上げれば、バランスを取るために左手が下がる。 全てが連動して動く。 それが人体。 それが宇宙。 全ては、ひとつ。 全体で、ひとつ。 ひとつのいのちがあるだけ。 人体も宇宙も変わらない。 人体は宇宙の縮図。 人体のビッグバージョンが宇宙。 あなたの一挙手一投足が全宇宙に影響を与える。 無関係ということはあり得ない。 全てが連動している。 足の指にトゲが刺さっても、虫歯になっても、頭痛がしても、同じように痛い。 どこであれ、痛みに変わりはない。 あなたが痛い。 宇宙が痛い。 部分や個人に関わりなく、ただ痛い。 自分と関わりがないことは一つもない。 全宇宙がつながっている。 どこかが傷つけば、宇宙が痛む。 誰かが苦しめば、宇宙が苦しむ。 誰かが喜べば、宇宙が喜ぶ。 すべてはつながっている。 ひとつのいのちがあるだけ。 ひとつの宇宙を体験するといい。 実際に宇宙は、ひとつ。 ひとつのいのちが息づいているだけ。 あなたも私もない。 あるのは、ひとつのいのちだけ。 ひとつのいのちが万象万物となって現れているだけ。 色は空に他ならず、空は色に他ならない。 ひとつのいのちが、様々ないのちとなる。 様々ないのちは、ひとつのいのちの現れ。 色即是空、空即是色。 ひとつのいのちが、万象万物となって花開いている。 宇宙は、ひとつのいのち。 千変万化の花の宴。 今日は立春。 地上も宇宙も花盛り。 それぞれの花が、それぞれに美しい。 それぞれの花は別々に咲いているように見える。 しかし、たどっていけば、ひとつの根があるだけ。 ひとつのいのちが、様々な形で咲いているだけ。 連動しながら、次々と咲いているだけ・・・ 『目に映る 花の色香は 違えども 花のいのちは ひとつなりけり』 これが399日目の心境です。

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