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カテゴリ:生き方
朝10時に空港に迎えに行く。
今日は男性一人。 男性一人というお客さんは極めて珍しい。 大多数は女性。 もしくは、夫婦かアベックかファミリー。 女性の一人旅は多いけれども、男性の一人旅は少ない。 話を聞くと、陶芸の窯元とのこと。 徳川時代から続く由緒ある家柄らしい。 とても珍しい苗字は、徳川11代将軍家斉からいただいたものとか。 お父さんが7代目。 お兄さんが8代目。 自分が9代目を継ぐかもしれないとのことだった。 98歳になる6代目の奥さん(祖母)も健在とか。 大家族のようだ。 江戸時代は大名相手の茶器専門の窯元だったらしい。 今も茶器がメインだが、最近は創作陶芸にもエネルギーを注いでいるとか。 その他にも陶芸教室とか、いろいろやっているようだ。 緑色を出すために、銅の微粉末を釉薬に混ぜるらしい。 その割合は代々の秘伝とか。 木霊の森に着くと、たくさんの写真を撮るだけでなく、スケッチも始まった。 水彩で緑の世界が描かれていく。 これまでヒマラヤやモンゴルなどを旅し、その風景を作品にしたらしい。 今度は屋久島の風景が焼き物になるのだろうか。 スケッチの間、こちらは瞑想したり、写真を撮ったり、木々を眺めたり・・・ かなりのんびり過ごすことができた。 とてもゆったりした時間が流れる。 そういう時間がほしかったようで、とても満足してもらえた。 団体行動では、とてもスケッチなどをすることはできない。 こんな感じのツアーがいいらしい。 天気が良くて、木霊の写真は撮れなかった。 しかし、天気が悪くてはスケッチはできない。 この天気でよかったとのことだった。 スケッチは、最初の大岩の上と、いつも昼食を摂る見晴らしのよい水辺と、木霊の森の一番奥の滝のところの三カ所でおこなわれた。 水墨画のようなあっさりした画風だった。 このスケッチをベースにした作品が、やがてできあがることだろう。 それはデパートなどの個展で展示され、気持が動いた人に引き取られていくのだろうか。 最後に名刺をもらった。 ホームページがあるので、ぜひ見てほしいとのことだった。 なかなかステキな作品が並んでいた。 創作陶芸の世界。 アドレスは、こちら。http://www.kikkogama.co.jp/ ガイドをやっていると、いろんな人に出会う。 そして、いろんな話を聞く。 人数が少なければ少ないほど、親密な話ができる。 なかなか楽しい。 リッチになって経済的には仕事をする必要がなくなっても、時々はガイドをしてもいいなと思う。 いろんな人と出会えるし、一緒に自然の中を歩くのは楽しい。 日記ばかり書いていると、煮詰まってしまう。 時々は自然の中に入る必要があるのだ。 たまには知らない人と会うのもいい。 これまでとは異質の波動に出会うと、こちらも刺激を受ける。 刺激を受ければ、こちらも活性化する。 外からの刺激というのも、内側を活性化させる重要なファクターなのだ。 たくさんのガイドがいる白谷雲水峡などではなくて、誰もガイドをしていないところを案内したい。 他の人がやれるところは、他の人にやってもらえばいい。 こちらでしかできないことをやりたい。 オリジナリティというもの。 今は生活のためにやっているという側面もある。 それが前面に出過ぎると、楽しくなくなる。 いやいややるような感じになってしまう。 そうではなくて、楽しみながらやれたら最高だろう。 最近は、だんだんそんな感じになってきている。 いろんな人に出会うのは楽しい。 いろんな人と一緒の時を持つのは楽しい。 最後には、みんな楽しかったと言ってくれる。 お互いに楽しければ言うことはない。 『ゆったりと 出会い楽しみ ゆったりと 森を歩けば 共に楽しい』 これが601日目の心境です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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