東奔並走。

今回、momoの実家である種子島に帰省したが、目的は帰省ではなく種子島宇宙センターから「みちびき3号機」（準天頂衛星システム 静止軌道衛星）を搭載したH-IIAロケット35号機（H-IIA・F35）の打上げを見ることがメインだった。


当初8月11日の打ち上げ予定が1日順延となる発表があり、その結果見ることができない（宿がない、島からの脱出方法がない）という人もいたのではないだろうか。
僕らはと言えば、宿の心配もなく、帰宅の予定も当初より長めにしていたので問題はなかった。

見学場所はいろいろあるが、発射場より2ｋｍ圏内は規制があって近づけないが、最も近い恵美之江展望公園からその瞬間を待つことにした。
前日下見に行ったら、すでに場所取りをしている人もあり、自分もそうしたほうがいいのかなあと思いながらも「場所取りは性格的に合わん」という妙なこだわりがあってしなかった。朝早く来れば大丈夫ではないかという淡い期待もあった。

ところが、当日朝早くに現地に行ったが、もう場所取りのシートで最前列は埋め尽くされていた。でも、負け惜しみになるが、写真を撮るのであれば発射の際は移動もするし、隙間があればそこから撮ればいいと思っていたのでそれ程残念感はない。しかも打ち上ればみんな上を見るしね。


発射場を見るとすでにロケットがスタンバイ状態だった。後はその時を待つだけ。


天気は晴れて暑さが身に応えるものだった。日焼けをしないように装備はしていったが、長時間待つのがつらかった（実際9時間ほど待った）。


本来13時40分頃の打ち上げ予定であったが、直前に最終チェックで時間がかかっており、カウントダウンは停止、打ち上げ時刻も16時ごろというアナウンスがあった。この暑さの中2時間延長はきつすぎる！でもここまで来たら待つしかないと思い待ち続けた。

しか～し！　16時前になると「本日の打ち上げ中止」の情報が流れてきた。あとで聞くとロケットの推進系統に確認を必要とする事項が生じたため（実際はエンジン関連のバルブを動かすガスが漏れているおそれが出たためらしい）とのこと。

9時間も待って中止は正直落胆を超えるものがあったが、ロケットは見学者のために打ち上げるものではないので致し方がないとあきらめた。
中止と決まれば、狭い展望台に人やクルマがごった返していたから一目散にその場を後にした。

ロケットの打ち上げは、今回夏休みということもあり多くの人が押しかけていたが、通常平日の打ち上げが多く、いくらmomoの実家が種子島であってもそう簡単に帰れるものではない。
次の機会はいつになるかわからないが、ぜひこの目で打ち上げを見てみたいと思う。