東奔並走。

599ｍ、スカイツリーよりも低いこの山に年間300万人も訪れるという。
どこにそんなに魅力があるのか、一体そこには何があるのか、テレビや雑誌などで頂上付近の人の多さを見るにつけ不思議さは増していた。
「一度は行ってみよう」という思いと「そんなに人が群がっているような山に行ってもなあ」という相反する思いが交錯していたが、momoが行ってみたい、と言い出したので、ようやく行ってみることにした。


人が多いのはわかっているので、早めに家を出て圏央道を北上し、高尾山ICを目指す。
しかし、休みになると圏央道は八王子付近で渋滞が発生する。この日もやはり渋滞で相模原愛川を過ぎたあたりでノロノロ状態となった。
これでは渋滞を我慢して高尾山ICを下りても、駐車場に着くころには満車で右往左往しないといけない。
ここで登山口を変えることにした。高尾山ICの一つ手前の相模原ICで下り、相模湖方面へ向かった。

当初のルートは、稲荷山コースから高尾山頂を目指し、小仏城山で折り返して、薬王院～1号路へと戻る計画を立てていたが、この渋滞で即座に計画変更となった。
相模湖ICで下りたのは、小仏城山に至るルート（千木良から）があるので、そこから高尾山、薬王院を目指すことにした。


相模湖駅の近くにクルマを止めて登山口までがやや遠い。相模湖大橋、弁天橋を越えて50分ほど歩いてようやく登山口だ。ここから城山へのルートは静かですれ違う人もまばら。とても歩きやすい。
山自体も670mと高くないので、1時間程度で登頂。
10時頃だったが、頂上付近にはそれほど登山者もいない。

続いて高尾山を目指す。城山までの時と違って高尾山からの移動者とすれ違うことが多くなったが、その数も近づくにつれどんどん増えていく。
下り基調なので40分ほどで高尾山に到着。噂通りの人の多さだ。頂上でこんなに人がいるのを見たことがない。金剛山もまあまあ人が多いが、スケールが違う多さだ。店も多い。頂上標識で記念写真を撮るのに行列だ。


一休みしてから薬王院を目指す。お寺なので、お参りの人もいるので人は多くても当然だが、さらに登山者（もうここまできたら観光客だな）もいるので山門付近は人でごった返していた。
天狗信仰の寺なので、天狗の像や下駄など随所に天狗関連のものが見られた。

一通り見たので元来た道を戻る。遠くにはうっすらと富士山がその雄姿を見せていた。


高尾山もこの頂上までは人は確かに多いが、その奥（城山以西）は静かなルートだと思う。