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2005.05.23
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『本当は、まだみんなと一緒にいたかったです。あの家で過ごしたかった。』

私は、それを望んでいる。日常が永遠に続いてくれればよかったのに。

表都市に逃げようというDollは誰一人としていなかった。私はそれを不思議に思う。

生きていたいというのに、最期の日に裏都市にいる。



――――――きっと、わかってるんだ。――――――



Dollは本来、裏のイキモノであると。自分たちの生きる場所は裏都市だと。

いつも表都市で生活してるジュリや風巳さんも、戦うといってこの場所にいる。

私にできることなんて、ほとんどないかもしれないけれど…

私もDoll側のESPとして、逃げる訳にはいかない。

できることをギリギリまで、ただやりとおすだけ。

裏都市の風が、空の雲を運んでいく。裏都市の夜がやけに澄んでいて、星が煌いてい
た。

「怪我したら、無理をしないで私の事を探してくださいね。」

…私は、強くありたい。かっこよくなくてもいい、惨めでもいい。

ただ、必要最低限を守れる強さが欲しい。みんなを、守りたい。

そんな憂鬱にかられる私に気づいたのか、ピルがVサインを向ける。


なんか34話の出だし。
なかなか進まんなぁー…





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Last updated  2005.05.23 21:34:24
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