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ジュリが倒れてディドが駆け寄るシーン。
あれは何か誰の視点という訳でもなく書いたのですが… 試しに最初に作ったディド視点のやつ発見ッ!! ディドくん人気者だし、載せてみまふ☆ 「ジュリッ!おい、大丈夫か!ジュリッ!!」 前、40人くらい殺した時だ。 ジュリらしくもなく学校を休んだのは。 …いったい今日は何人殺したんだ? 土砂降りの雨で作られた世界が、俺の邪魔をする。 走るのに近いはずの距離が遠くて、互いに世界の端にいるよう。 しゃがみこんで体を揺するけれど、触れた温度は凄く冷たかった。 思わず触れた手を、はっと引っ込めるくらいに。 …熱をかきあつめるように、ジュリを抱く。 彼女のではない血の匂いが、とても鼻についた。 返り血と雨に濡れた彼女。 俺は思い知らされた。 …死天使には限界がある。 灰色のアスファルトに投げ出された白い腕。 倒れてもジュリに握られている銃が、この上なく憎かった。 …この銃がなければ、ジュリは唯のDollなのに。 女の子なのに。 そしたら俺が戦って、守ってやればいいだけだったはずだ。 俺が戦えば… でも、きっとジュリはそれを望まないから。 一緒に戦っている状態に、俺は満足していたのかもしれない。 殺人はジュリにとって辛いことも、苦しいことも全部、分かっていた。 …縛ってでも閉じ込めて、守るべきだった。 倒れてるジュリを見て、後悔がこみあげてくる。 灰色の天を仰いで、叫びたかった。 どうして逃げ道はないのか、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.26 21:10:16
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