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2005.10.24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「ねぇ、アメ様。」
“ひとり”でソファーを占領して寝ていた彼女の髪を、指に絡めて遊ぶ。
深い赤のベルベットに、銀の髪が流れを作っていた。
“任務”が終わって帰ったら23時を過ぎていて、会えないだろうなぁと落胆していたけど…
うたた寝をしていた思い人に出くわした。
さらさらと指を流れる、彼女の髪。
それは僕だけが触れる許されている、銀の流れ。
たしか初めて触れたときは、殴られそうになったっけ。
その次は蹴られそうになって、次の次は怒鳴られて。
でも今は、好きにいじらせてくれる。
「ぐしゃぐしゃにするなよ、馬鹿レイス。」
まぁ… たまに、悪態をつかれるけど、それもご愛敬。
きつい目で射殺されたって、まぁ本望だし。
ソファーの横に立っている僕を、寝たままの姿勢で睨む彼女。
この視線が堪らない。
殺気だってるのに怠いらしく、起きてくれる気は更々ないらしい。
うたた寝のせいで目が覚きっていないらしく、とろんとしている。
そんな瞳が狂おしく、愛しい。
「アメ様、誕生日おめでとうございます。」
にらめっこの途中に、僕は突然つげる。
今日、会いたかった。今日、言いたかった。
少し(本当に少し)驚いたような顔をして、無言のまま彼女は寝返りをうった。
目を反らすために。
「別に生まれた日なんて、どうでも… いいだろ。」
顔を赤らめた状態で言われても、何の説得力もない。



また何か書き始めましたね。笑
い、いつもの二人ですよ!





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Last updated  2005.10.24 22:34:06
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