カテゴリ:風景
雪に埋もれる蔵王・刈田岳山頂の神社です。
蔵王の最高峰は熊野岳(1,840m)なのですが、蔵王山頂といえば、通常この刈田岳(1,758m)を指します。 山頂には鳥居もある刈田嶺神社が鎮座しています。 2月下旬なのに、5月のような陽気の一日でしたが、山頂はご覧の通り、何もかもがすっぽり雪で覆われています。 ひとたび荒れると、ここは吹きさらしのところですから、標柱も、鳥居も、神社も、雪塊に変身してしまうのです。 蔵王山へは、坊平高原の蔵王ライザワールドからリフトを乗り継ぎ、そこからスキーで登りました。 山頂直下の馬の背まで目印のポールが設置されていて、荒れてさえいなければ迷うことはありません。 山頂部を除けば傾斜も緩く、展望の効くなだらかな斜面は、快適な登りです。 ただ、樹氷はもう、ほとんど形が崩れてしまっていました。 陽気が続いたせいで、モンスター達は、厚手の白い衣を脱ぎつつあったのです。
壁紙をDLする カレンダー入りの壁紙をDLする この写真入りで印刷用のカレンダーを作成する 2Lサイズ A4サイズ 山頂神社に参拝を済ませ、鳥居まで下りてきたら、ムービーカメラを回している若者に呼び止められました。 参拝風景を撮りたいからモデルになってくれというのです。 「まあ、しょうがないか」と、彼の要求に応えて、再び参拝となりました。 ワンカットの撮影が済んで、彼の発した言葉に少々びっくり。 「ここは何という山なのですか?」と、言うのです。 登山には必需品の地図もコンパスも持たず、山の名前さえ知らずに一人で登ってきたのです。 これは相当に怖い、無謀な行動です。 ましてや、今はまだ冬山シーズン。 天候が急変して荒れたら、ホワイトアウトになる確立が高いのです。 すべてが白い闇に包まれて視界が妨げられ、今歩いてきた足跡さえすぐ痕跡がなくなってしまうのがホワイトアウトです。 その怖さを彼は知らないのでしょう。 馬の背で、坊平に住むという地元の人と会話を交わしました。 「ここはなだらかだから、ホワイトアウトが怖い。道標のポールが分からなくなる。」とは、彼の弁。 私は一度、秋田駒ケ岳の山頂直下の阿弥陀池でホワイトアウトを経験しています。 数知れず登り、地形を熟知しているとはいいながら、下山路を探すのに苦労させられた覚えがあります。 さて、地図を広げて若者に山の説明をした後のことでした。 2人組の若い女性が登ってきたのです。 と、早速、彼女たちをモデルに誘い込み、あれこれポーズをとらせながらムービーカメラに興じていました。 全く、いい気なもんです。
壁紙をDLする カレンダー入りの壁紙をDLする この写真入りで印刷用のカレンダーを作成する 2Lサイズ A4サイズ 撮影地地図 蔵王坊平高原 蔵王ライザワールド
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