2011/03/26(土)07:59
ベニスの運河をゴンドラ遊覧-HDRトーンで写真調整
ベニスの運河をゴンドラで遊覧しました。
網の目のように張り巡らされた街中の運河を、ゴンドラはゆったりと進みます。
周りの建物は歴史を感じさせ、中世にタイムスリップしたかのようです。
建物の水際が黒くなっていて、満潮時にここまで水嵩が増すことを教えてくれます。
そういえば、船着場に近いサン・マルコ広場は、潮位が大上昇して水浸しになることがたびたびあるとのこと。
その時の用意に、嵩上げした通路が別に用意されていました。
逆光で撮った画像を、PhotoShopのHDRトーンで調整しています。
HDRは普通、3枚以上の露出の違った画像を使用して合成するものですが、この機能は単一の画像で擬似的にHDR合成するものです。
最新バージョンCS5に組み込まれた機能です。
HDRとはハイダイナミックレンジ合成の略で、写真技法の一種。
風景写真などの場合、晴天下で非常に明るい範囲と非常に暗い範囲を同時に取り込んで撮影すると、明暗の差が激しすぎて見た目のようには写りません。
フェイルムでもデジカメでも同じで、光のコントラストの違いをうまく吸収できないのです。
近頃のデジカメは、ダイナミックレンジを広げて撮影できるものもありますが、まだまだ十分とはいえません。
ダイナミックレンジとは、識別可能な信号の最小値と最大値の比率を指し、写真では、再現できる露光の範囲を示すラチチュードと同義に用いられているようです。
露出の違う複数の写真を使い、明暗差をコントロールして、見た目に近い写真を作出するのがHDR合成です。
海外の写真では良く見かけますが、日本で使われることは少ないような気がします。
日本の風景には余りなじまないからなのでしょうか。
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街の中央部を蛇行して貫く大運河カナル・グランデを進むゴンドラです。
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