カテゴリ:つぶやき
秋田は昔から酒王国といわれていて、今でも全国に知られた銘酒はたくさんある、と信じていましたが、そうではないことを知って驚いています。
昨年夏、南アルプスのとある山小屋でのことです。 私と若い男2人の3人で日本酒の話になりました。 彼らから、秋田にはどんな酒があるかと聞かれたので、県南には爛漫や両関があると答えたのでしたが、2人とも知らないといいます。 私の感覚では、いずれも湯沢市にある爛漫、両関は全国に知られた銘酒だと思っていたので、その時は残念に思いました。 それで、日本酒ランキング-日本酒物語で調べたら、爛漫、両関共200位にさえランクされていないことを知り、愕然としました。 ちなみに秋田の酒は、17位の新政(秋田市)が最高位で、次いで28位雪の茅舎(由利本荘市)、68位白瀑(山本郡)、90位天の戸(横手市)で、わずか4品が100位以内にへ入っているのみです。 銘酒高清水(秋田市)も114位と情けない位置です。 楽天やamazonの日本酒売れ筋ランキングを見ても、秋田の酒は上位にほとんで入っていません。 「日本酒王国秋田」はどこへ行ったのでしょう。 全国で日本酒そのものの消費量が落ちこんでいる中、秋田の酒がさらに衰退しているように思えて憂えざるを得ません。 横手市では畳んだ酒蔵もあります。 私のカメラ仲間に山内杜氏がいます。 仲間の飲み会では、彼がいつも自分が手掛けた酒の原酒などを持参するので、それが楽しみの一つでもありました。 その彼は、勤めていた大仙市の酒蔵は酒造りを止めたため、仕事を失いました。 2014年、「IWCロンドン大会2014」SAKE部門吟醸・大吟醸の部において「大吟醸 福小町(山田錦)」がゴールドメダルを受賞し、さらにその後の全国大会でも金賞を4年連続で受賞するなど、輝かしい成績を上げている福小町(湯沢市)も楽天の売れ筋ランキングではやっと124位です。 秋田の酒蔵は商売も下手なのでしょうか。 私がラベルの写真を提供した2009年発売の地域限定酒「おものがわ」(写真2枚目)も、もう販売はしていないようです。 さて、日本酒ランキングの1位は獺祭(だっさい・写真1枚目)です。 わたしが獺祭と出会ったのは、数年前、弟の家での宴会時です。 取引先の会社から、娘の結婚式のお祝いにと贈られたものとのこと。 日本酒があまり得手でない私も、その深い味わいには驚きました。 以来、高級な日本酒を贈り物にするときは、ためらわず獺祭と決めています。 山口県の山間部にある小さな町の酒造会社がこの酒を生み出しています。 発売するとすぐなくなり、どこでもひっぱりだこという超人気の酒で、とうとうパリに直営店を出したというほどの勢いです。 獺祭を評価するサイト、人気の日本酒「獺祭(だっさい)」は、実際なにが凄いのか?を見ると、よく分かるでしょう。 「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて。」が同社のモットー。そのあたりに成長のヒントがありそうです。 壁紙をDLする カレンダー入りの壁紙をDLする 壁紙をDLする カレンダー入りの壁紙をDLする お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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