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2017/02/05
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カテゴリ:歴史あれこれ




開聞岳と菜の花

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_渡れそうにない「折橋(おりはし)」と残酷な「耳取」
 どちらも、地名にしてはちょっと怖い。

 新潟県柏崎市に折橋という橋がある。
 そうとう古くから存在していた橋のようで、市の図書館が発行したソフィアたより204号に由来が載っている。
 『(橋)の工事をしていた村人に弘法大師が渡ら せて欲しいと頼んだが、断られたうえ「お前が渡 るとこの橋は折れるぞ」と悪態をつかれた。橋は 大師が渡り終えた途端に真ん中から折れた。それ で折橋と言うようになった』
 まことしやかな説話である。
 折には曲折、屈折のように「おれる、まがる」や折半の「分ける」の意味合いがある。
 しかし、折が地名に現れた場合は、もっと別な意味をもつことも多い。
 地名用字用語辞典によると『おり[下、織、折、居、遠里]①オリ(下、降)で「坂道、下り道。傾斜地のこと」。(以下略)』とある。
 立山の主峰の一つに富士ノ折立(ふじのおりたて、標高2,999 m)という傾斜の急な山がある。
 折橋という地名は全国に存在する。
 茨城県常陸太田市折橋町には、菅原道真を祭神とする天満宮がある。
 愛知県東郷町にも折橋があり、同町のホームページでそのの由来を『地形からみて、削り落とされた崖地であると思わる。』と記している。
 折橋は、折端(崖地のはし)が転じて折橋となったという説が有力である。
 そういえば、当地の折橋は南西面が急に下がった低地になっていて、崖地の端にある地といえなくもない。
 折の付く地名は他にも、折尾、折壁、折爪、折戸、折浜、折原、折渡などたくさんある。

 横手市大雄には折橋の南に連接して耳取がある。
 耳をちょん切るイメージのある耳取は、少々不気味な地名だ。
 耳取には、坂上田村麻呂の陣屋跡といわれる将軍邸という字名がある。
 平安時代後期の後三年合戦でも戦場になった可能性が高い地でもある。
 横手市雄物川町に首塚神社があり、横手市のホームページでは『征夷大将軍「坂上田村麻呂」が、東夷征討の際に戦死者の首級1千を埋葬したことから首塚と名づけられたといわれています。』と紹介している。
 耳塚(みみづか)や鼻塚(はなづか)もあり、wikipediaの耳塚に京都市の耳塚として、『豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役1592年~1598年)のうち、慶長の役で戦功の証として討取った朝鮮・明国兵の耳や鼻を削ぎ持ち帰ったものを葬った塚。』と記している。
 耳取も同じように耳を切って葬った地ともいえそうだが、果たしてそうなのか。
 耳取地名は東北地方を中心に数多く存在する。
 鏡味明克氏の人体の部位名称に由来する日本語地名の分類では耳に関して次のように記されている。
 『【耳】東北地方各地から新潟県にかけて、耳取(みみとり)という地名がある。この地名については、実際に耳を切り取った話とか耳塚などの伝説地もあるが、多くは地形語で、台地や山麓などの端を「耳 」と捉え、その先端部を切り取って耕地を開いた所をいう。図 2(省略)は新潟県見附市の耳取で、直線的に山を切り取った地形がうかがわれる。また耳取峠(鹿児島県など)は、寒風で耳がちぎれるような峠の意といわれる。』
 なるほど、パンの耳というように、耳には端の意味合いがある。
 わが地の耳取を見ると、確かに折橋に繋がる北部を除いた三方は低地となっていて水田が広がっている。
 先人たちは崖地を切り開いて平らにならし、耕地を拡大したのであろう。
 耳取には大規模経営の農家が多いのも頷ける。
 崖地名の折橋と耳取がここに並立するのは、いたって自然な成り行きだったといえようか。

 余談だが、鹿児島県さつま市の耳取峠は開聞岳眺望の絶景ポイントだという。






Last updated  2017/02/10 02:22:01 PM
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