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2017/03/06
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カテゴリ:歴史あれこれ
桂瀬の四十八滝
桂瀬の四十八滝(秋田県北秋田市)

大仙市の「四十八(しじゅうはち)」は清水の里
 「四十八」地名を集めてみた。
 秋田県大仙市上野田四十八(しじゅうはち)
 愛知県豊橋市山田町四十八(よつや)
 広島県廿日市市大野四十八坂(じゅうはっさか)
 愛知県知多市日長四十八田(しじゅうはちだ)

 菅江真澄は月の出羽路・上野田邑(こうずけたむら)の項で、
『四十八村 この村に四十八個所の寒泉あり。そもそも、四十八清水邑といっていたが、長くて呼びにくいので清水を省き、しじゅうはちむらというようになった。(筆者。現代語訳)』と記している。
 岩手県下閉伊郡山田町に四十八坂があるが、曲がりくねった坂がいくつも続いた難所で、この名前が付けられた。
 愛知県豊橋市の四十八は「よつや」と、珍しい読み方をする。

 浄土宗の教えに「四十八願 (しじゅうはちがん)」があり、法蔵菩薩 が仏になるために立てた48の願のことを指す。
 また名字にも「四十八願(よいなら)」があり、佐野市や足利市など栃木県に見られる。浄土宗の「四十八願」に由来するという。(参考・名字由来net|四十八願

 全国各地に「四十八滝」がある。
 四十八滝 秋田県北秋田市桂瀬
 鳳鳴四十八滝 宮城県仙台市青葉区作並
 赤目四十八滝 三重県名張市赤目町長坂
 宇津江四十八滝 岐阜県高山市国府町
 住田四十八滝 岩手県気仙郡住田町
 寺沢川四十八滝 遠野市宮守町宮守
 この中で最も知られているのは「赤目四十八滝」だろうか。
 「日本の滝100選」にも選ばれ、ハイキングの名所となっている。
 北秋田市桂瀬にある今木神社の四十八滝は、国道105号線から阿仁川を渡って程ない所にある。(写真上)
 周辺にたくさんの滝があるわけではなく、いわれや歴史などを知る人は少ないという。

 日光いろは坂は、「い」「ろ」「は」...と続く「48」ものヘアピンカーブが続く坂として知られる観光名所である。
 四十八手は相撲の決まり手数の俗称。
 花札の一組は48枚。
 無くて七癖あって四十八癖ということわざがある。
 なぜか、「48」のつくものは多岐にわたり、多々あることの代名詞にも使われているようだ。

「四十九院」は「しじゅうくいん」とも「つるしいん」とも
 「四十九」の付く地名も見られる。
 三重県伊賀市四十九町(しじゅくちょう)
 滋賀県犬上郡豊郷町四十九院(しじゅうくいん)
 石川県加賀市山中温泉四十九院町(しじゅうくいんまち)
 角川日本地名大辞典によれば、石川県加賀市と滋賀県豊郷町の「四十九院」は、行基菩薩が49か寺を建立したという伝説に由来するという。
 また、「四十九院」を「つるしいん」とする名字もある。(参考・四十九院」の名字の由来
 字地には見当たらないが、福島県伊達市保原町に「四十九院」という地があり、飴買い幽霊話が伝わる。

いろいろある「五十」地名
 「五十」の付く地名はバラエティに富み、読みも様々だ。
 まず、「五十」を素直に「ごじゅう」と読む地名を列挙する。
 秋田県横手市平鹿町上吉田五十田東(ごじゅうでんひがし)
 福島県南会津郡南会津町宮沢五十苅(ごじゅうがり)
 岩手県一関市五十人町(ごじゅうにんまち)
 愛知県稲沢市矢合町五十歩(ごじゅうぶ)
 千葉県南房総市和田町五十蔵(ごじゅうくら)
 福島県須賀川市小倉五十目(ごじゅうめ)
 「五十」の語尾を詰めて読む。
 秋田県秋田市上新城五十丁(ごじっちょう)
 福島県耶麻郡猪苗代町三ツ和五十軒(ごじゅっけん)
 宮崎県都城市五十町(ごじっちょう)
 福岡県福岡市南区五十川(ごじっかわ)

 「五十」を「ごと」と読む。
 愛知県豊田市西丹波町三五十(さんごと)
 福島県耶麻郡猪苗代町長田西五十滝(ごとおたき)

 「五十」を「いか・いが」と読む。
 秋田県由利本荘市五十土五十土(いかづち)
 山形県長井市五十川(いかがわ)
 新潟県佐渡市北五十里(いかり)
 新潟県上越市頸城区五十嵐(いがらし)
 新潟県東蒲原郡阿賀町五十島(いがしま)
 埼玉県本庄市五十子(いかっこ)
 富山県高岡市五十辺(いからべ)
 富山県高岡市五十里(いかり)
 静岡県藤枝市五十海(いかるみ)
 愛媛県今治市五十嵐(いかなし)
 「五十嵐(いがらし)」はよく知られた名字でもある。
 民俗学の広場に「五十嵐」の名字の由来が詳しい。
 『・新潟県中部に五十嵐川(いがらしがわ)や五十嵐浜(いがらしはま)がある。
 ・五十嵐川は古くから氾濫の多い川といわれていたが、「イカラシ」=「イカリ」で、溢れるという意味を持つ。
 ・新潟市の五十嵐浜がルーツという説もある。「五十」は「いそ」と読み、「磯」のこと。「いそあらし」が訛って「いそらし」「いからし」となった。
 ・語源は、アイヌ語の「物見台地」「吹き荒れる荒地」など諸説ある。第十一代垂仁天皇の皇子の五十足彦命(いかたらしひこ)がこの地を開拓したことによる。
 ・五十嵐は、古くは伊加良志と書き、アイヌ語で「見晴らしのきくところ」という意味。』

 「五十鈴」は「いすず」。
 山形県山形市五十鈴(いすず)
 三重県松阪市五十鈴町(いすずちょう)
 よく知られた三重県の「五十鈴川(いすずがわ)」は、伊勢神宮の聖地を流れる。
 五十鈴神社『宮司の社務日誌』によると、『清らかな美しい響き、という「濯(すす)ぎ」を語源とした説』が有力であるという。
伊勢神宮・御手洗場の桜
伊勢神宮を流れる五十鈴川の御手洗場

 その他種々の読みもいろいろ。
 山形県鶴岡市五十川(いらがわ)
 「五十川」の地名の由来は、五十は数の多いことを指し、「沢山の流れを集めて流れる川」の意味でもある、としている。
 山形県村山市五十沢(いさざわ)
 福島県福島市立子山五十保内(いさぼうち)
 新潟県新発田市五十公野(いじみの)
 石川県輪島市門前町五十洲(いぎす)
 栃木県足利市五十部町(よべちょう)
 「五十部」の名字の由来を見ると、
『伊与部・五百部とも書き、「いよべ」とも読んだ。地名の由来は、古代の余部郷にちなむという。』などとある。





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Last updated  2017/03/06 05:18:55 AM
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Re:地名こぼれ話21・「四十八」、「四十九」、「五十」(03/06)   野の花2517 さん
これは、読めないのもたくさんあります。
こうなってくると、日本語か外国語わからなくなります。 (2017/03/06 05:59:22 PM)

Re[1]:地名こぼれ話21・「四十八」、「四十九」、「五十」(03/06)   koba0333 さん
野の花2517さんへ。

>これは、読めないのもたくさんあります。
>こうなってくると、日本語か外国語わからなくなります。

数字の読みは変化に富んでいます。

(2017/03/07 05:22:23 AM)

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