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2017/03/16
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カテゴリ:歴史あれこれ
源頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)

・「鶴巻(つるまき)」、「鶴田(つるた)」地名
 「鶴巻田(つるまきだ)」や「鶴巻(つるまき)」、「鶴田(つるた)」など、「鶴」の付く地名を全国津々浦々に見ることができる。
 秋田県横手市大雄鶴巻田(つるまきだ)
 秋田県横手市黒川鶴巻田(つるまきた)
 山形県尾花沢市鶴巻田(つるまきた)
 宮城県白石市越河五賀鶴巻田(つるまきだ)
 福島県伊達郡国見町内谷鶴巻田(つるまきだ)
 青森県三戸郡五戸町浅水鶴巻田(つるまきた)

 秋田県横手市睦成鶴巻(つるまき)
 秋田県秋田市河辺神内鶴巻(つるまき)
 福島県伊達市鶴巻(つるまき)
 山形県鶴岡市藤島鶴巻(つるまき)
 東京都新宿区早稲田鶴巻町(つるまきちょう)
 長野県小諸市鶴巻(つるまき)

 秋田県横手市静町鶴田(つるた)
 青森県北津軽郡鶴田町(つるたまち)
 宮城県大崎市松山千石鶴田(つるた)
 福島県伊達市鶴田(つるた)
 栃木県宇都宮市鶴田町(つるたまち)
 兵庫県伊丹市岩屋鶴田(つるた)
 熊本県人吉市鶴田町(つるだまち)
 鹿児島県薩摩郡さつま町鶴田(つるだ)

 山形県天童市田鶴町(たづるちょう)
 岡山県岡山市北区建部町鶴田(たづた)
 岐阜県海津市南濃町田鶴(たづる)

・「鶴」と「水流」に見る類似性
 とちぎん付近の地名の由来サイトで栃木県宇都宮市の「鶴田(つるた)」を見ると、この開拓地には鶴がよく飛来し、鶴が舞う年は豊作だったということから、「鶴」と開拓の「田」をとって「鶴田」と呼ぶようになった、という。
 また、地形から来た説もあり、鶴の首や植物の弦(つる)のように、細長く曲がった地形だったことが由来になっている、ともある。
 東京都の早稲田鶴巻町は、元禄年間、小石川村の田で鶴の放し飼いをしていて、それが早稲田村にも飛来したため、その地に鶴番人を置いたことが由来と伝わっている。
 しかし、「鶴」は本来「水流」であるとし、かつて当地を流れていた蟹川と結び付ける説もある、という。(参考・wikipedia-早稲田鶴巻町
 "すむいえ情報館"の早稲田鶴巻町の由来サイトでは、次のようの「水流」節を強調している。
 『鶴巻は早稲田村の小名で、いわれは小日向村に放し飼いにされていた鶴が飛来するので鶴番を置いたことによる(新編武蔵風土記)というが、それでは「鶴舞」か「舞鶴」になったろう。蟹川の流域なので湧水(水流巻き)が由来だろう。
 「水流」は「つる」と読み、湧水が渦巻いている状態をいう。「早稲田茗荷」が採れるほどの清流があった。早稲田鶴巻も各地の「鶴巻・弦巻」の由来と同じで、こんこんと沸き出ずる湧水があったことによると思われる。』
 さらに、江戸川小の歴史散歩サイトでは、早稲田鶴巻町の由来説を次のように展開している。
 『鶴巻町は高田八幡下を北流する蟹川(金川)と牛込柳町を北流するカニ沢(加二川)の間にあり、この川の間に東西の柵を作ると牛を囲う牧場ができる。「巻」は「牧」である。
 鶴巻は古くは弦巻といい、世田谷などの弦巻と同じで、源義家が奥州遠征の時、川で弓の弦を清めたという伝説があるが、史実よりも後生に作られた伝説と思われる。
 「ツル」は朝鮮語の荒れ地や原野、あるいは水路のある低地という意味があり、「ツルマキ」とは、水路のある原野の牧場ということになる。』
 「巻」は水流が渦巻く説と、牧場の「牧」という説があるようだ。

 さて、「水流」と書いて「みずながれ」の他、「つる」と読む地名があることに注目しなければならない。
 宮崎県宮崎市大塚町水流(つる)
 宮崎県えびの市水流(つる)
 宮崎県都城市上水流町(みづるちょう)
 宮崎県西都市水流崎町(つるさきちょう)
 鹿児島県出水市高尾野町上水流(みずる)

 青森県上北郡東北町水流(みずながれ)
 山形県飽海郡遊佐町野沢清水流(みずながれ)
 岩手県一関市千厩町磐清水流川(みずながれかわ)

 鹿児島県薩摩郡さつま町にある「鶴田(つるだ)」について、鶴地名市町村集サイトで「鶴」と「水流」の関係から、地名のおこりを知ることができる。
 『大昔の鶴田は湿地が多く、多くの川がくねくねと巡っていた。水の流れに従って川ができるため、湿地帯が多かった。そのような地形を「水流(つる)」と呼んだことから、「水流田(つるだ)」から「鶴田(つるだ)」になった。』ということである。
 早稲田鶴巻と同じように湧き水が「出流(いずる)」から「水流(つる)」に、そして「鶴(つる)」に変化したといえよう。
 「出流(いずる)」も地名に見られる。
 栃木県佐野市出流原町(いずるはらちょう)
 岩手県二戸郡一戸町出ル町(いずるまち)

・各種の「つるまき」地名
 「つるまき」には次のような変化地名もある。
 福島県大沼郡会津美里町八木沢鶴ケ巻(つるがまき)
 福島県田村郡三春町鶴蒔田(つるまきた)
 東京都多摩市鶴牧(つるまき)
 東京都世田谷区弦巻(つるまき)
 佐賀県唐津市肥前町鶴牧(つるまき)

・「津留」、「都留」も「ツル地名」
 九州地方に多い「津留(つる)」も、これまで示した「鶴」地名と同じ由来とする見方がある。
 熊本県玉名市津留(つる)
 大分県大分市今津留(いまづる)
 佐賀県伊万里市波多津町津留(つる)
 福岡県みやま市瀬高町東津留(ひがしつる)
 三重県多気郡多気町津留(つる)
 地名考サイトによれば、津留(つる)は、『山あいの平地で川や水流のある場所の地名に多く使われる。九重連山の内懐にある湿地「坊がつる」も、やはり中央を鳴子川が流れている。山梨県の「都留(つる)」も「津留」の一種かも知れない。「水流」と書いて「つる」と読ませることもある。「山の名前で読み解く日本史」(谷有二著 青春出版社)によると、韓国・朝鮮語では平野を「トゥル」と呼ぶ。なお、同書は、山梨県の都留に昔、百済人が大勢住んだとの伝承に触れている。』などとある。
 一方、山梨県都留市(つるし)について、wikipedia-都留市には、『「都留」は都留市の位置する桂川(相模川)流域の地域が富士山の裾野を蔓のように延びており、その様子から「連葛」、「豆留」(いずれも「つる」)とよばれていたことに由来するとされている。』とある。
 「ツル」の朝鮮語由来については、先に記したものとは若干ニュアンスに相違がある。

・「鶴岡」、「鶴見」の歴史をたどる
 神奈川県の海岸部一帯には「鶴」の付く地名が多い。代表的なのは鶴見(横浜市鶴見区)で、他に鶴が丘(横須賀市)、鶴が台(茅ヶ崎市)、鶴巻(藤沢市・秦野市)などがある。
 建物で著名なものは、鎌倉の鶴岡八幡宮であろうか。(冒頭の写真)
 鎌倉八幡宮とも呼ばれ、親しまれている。
 神奈川県民も知らない地名の謎(日本地名の会)に「鶴岡」の起源が紹介されている。
 『若宮大路を抜けると、鎌倉観光のメインともいえる鶴岡八幡宮にたどり着く。
 鶴岡八幡宮のはじまりは、鎌倉幕府を開いた源頼朝が治承4年(1180年)に現在の地に八幡宮を据えたことに起源を持つが、実はその前から鎌倉には「八幡宮」はあった。
 神奈川県の海沿いには「鶴」の字を付けられたものは少なくない。(中略)
 鳥の鶴との相関関係は定かでないが、地名学で考えると、「ツル」は「水流(つる)」につながるとも考えられる。
 つまり、水の流れる場所が「ツル」といわれることが多く、時代を経るにつれて「鶴」の字が当てられることによって、現在見られるような地名になった。』

 神奈川県横浜市鶴見区の「鶴見(つるみ)」の由来については二つの説があるという。
 鎌倉時代に源頼朝がここで鶴を放ったのが由来という説と、「ツル」は、水路や河川の周辺地をいい、「ミ」は、周りや巡りという意味を持つので、「鶴見」という名前がついたという説である。
 (参考・神奈川県横浜市鶴見区「鶴見区」の由来

 山形県鶴岡市の「鶴岡(つるおか)」は、鶴ヶ岡城をその地名の由来としている。
 慶長5年(1600年)関ヶ原の戦いの後、上杉氏に代わって山形城を本城とする最上義光が庄内地方を支配することとなった。これにより義光は24万石から57万石を領有する大大名となった。
 義光は庄内地方の拠点として大宝寺城などの拡張整備に努め、酒田浜に大亀が上がったことを祝して東禅寺城を亀ヶ崎城と改称した。
 この時に「鶴亀」の縁起を担いで、亀ヶ崎城に対し大宝寺城も鶴ヶ岡城と改称した。
 最上氏がお家騒動で改易された後、庄内地方には信濃国松代城より酒井忠勝が入った。忠勝は鶴ヶ岡城を本城と定めて近世城郭へと大改修し、亀ヶ崎城を支城とした。
 以来、鶴岡は庄内地方統治の中心となった。

・数々ある「鶴」の温泉地
 「鶴」の字の付く温泉地も数多く存在するが、真実性はともかく、多くは鶴が傷を癒すため温泉を利用したことが由来となっている。
 鶴名温泉集サイトから幾つかを由来とともに紹介する。
 鶴居温泉(北海道阿寒郡鶴居村)・タンチョウが生息する酪農地帯として知られる鶴居村にある。
 鶴の湯温泉(北海道勇払郡安平町)・病んだ鶴が沢地に舞い降りて行き、冷泉に湯浴みして病気を治し飛び去っていくのを見たことにヒントを得て、ケガをした人や家畜をこの泉に浴させたら効能があったので、ツルの温泉と名付けられ、それが「鶴の湯温泉」となった。
 鶴の湯温泉(秋田県仙北市)・地元の猟師勘助が、傷ついた鶴が湯で傷を癒すのを見つけたことが、そのまま鶴の湯の名に残った。乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉。
 呼鶴温泉(山口県周南市大字安田)・八代の鶴にちなんで、縁起もので呼鶴という名前をつけたようである。
 蘇鶴温泉(高知県吾川郡いの町)・昔、平城天皇の第三皇子高岡親王が大内に滞在の時、一羽の矢傷を負った白鶴が飛んできて温泉に浸ったが、数日で傷が治って飛び去っていったので、親王が薬泉であることを知り、名付けた。
 鶴木山温泉(熊本県葦北郡芦北町鶴木山)・地域の地名から名付けられたと思われる。
 湯の鶴温泉(熊本県水俣市)・平家の落人が、傷ついた鶴が湯あみするのを見て湯の存在を知り、「湯の鶴温泉」と名付けられた。
 鶴の湯温泉雪冬景色
 秘湯で知られる鶴の湯温泉(秋田県仙北市)は、若い女性にも人気が高い

・鶴の民話の里
 鶴は民話にも数々登場する。(参考・鶴の民話
 山形県南陽市の織機(おりはた)川のそばに、古くから民話「鶴の恩返し」を開山縁起として伝承している鶴布山珍蔵寺がある。
 地域に伝わる多くの民話を伝承するために、「夕鶴の里」資料館が建てられている。

 鶴に関する地名はまだまだ数え切れないほど存在するが、他は割愛させていただく。





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Last updated  2017/03/16 05:00:04 PM
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