カテゴリ:風景
蛭藻沼から眺める冬の落陽です。 撮影は2017年12月23日。二十四節気の一つ「冬至」の翌日でした。 冬至は一年で昼が最も短い日です。 できるならその日に撮りたかったのですが、あいにく太陽は出ずじまいで、仕方なく晴れた翌日に訪れたのでした。 太陽が最も南下する日が冬至ですが、その頃蛭藻沼の裏山から望むと、ちょうど鳥海山の真上に陽が沈むのです。 ダイヤモンド鳥海を撮影できるという訳。 最も、それは運がよければの話です。 西高東低の気圧配置がはびこり荒天が常態のわが方の冬場にあっては、極めて望み薄の計画なんです。 この日も晴れてはいましたが、上空は霧が覆っていたため、最後まで鳥海山は姿を見せてくれませんでした。 うーーん残念! この場所は、広域農道から山に入ったリンゴ園を俯瞰する高台にあります。 展望地点は下の藪を刈りはらって見通しが利くようになっています。 雪がなければそこまで車で登れるのですが、あいにく道は30センチほどの積雪で閉ざされていました。 「しまった、スノーシューを持ってくるべきだった」というのは後の祭り。 農道脇に車を停め、やむなく雪にずぼずぼと長靴をくぐらしながら登り続けたのでした。 直線距離なら100mほどですが、道路は曲がりくねっているため200m以上あるでしょう。 私はその長丁場が嫌でショートカットし、直登することに決めました。 怪我で片手が不自由な身にとっては藪漕ぎしながらの登攀はなかなか大変でしたが、なんとかクリアしました。 これで鳥海山がばっちり見えたら文句なしでしたがねー.... ここ10年ほど毎年蛭藻沼からのダイヤモンド鳥海を狙っていますが、撮影に成功したのはたった一度きりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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