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テーマ:がんばれ!自衛隊(466)
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防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200416.html 4大隊は正門から最も遠いところにありました。防衛大学校の敷地は日本の大学で最も広いのですが、渡された地図を頼りに歩いて10分以上かかります。通りの両脇は見事な桜並木になっており、やや高い標高なども関係してか、見事に毎年計ったように4月5日の入校式に満開になります。実はこれが将来新入生を苦しめることになるのですが、それはまだ預かり知らぬところ。 そして示された宿舎に着くとまた受付があり、そこでまた名前を照合。すると一人の上級生がやってきて「私が君の対番です。宜しく」と。 ここでまた単語の説明の必要が生じます。「対番」とは教育係のことを言います。1年生一人に必ず上級生一人が付くようなシステムになっていて、普通は2年生が付くことになります。私の対番はBさんという人でした。 この対番というシステム、当時の私が知る由も無いですが、2年生にとっては本当にその後の生活を大きく左右する重要なものです。というのも、1年生の出来・不出来の責任の全てを対番が負うことになるので。こちらも完全にアットランダムで振られますが、実は当初私はBさんが対番ではなかったのですが、Bさんの対番が来なかった(着校しなかった)ので、私がBさんの対番になりました。 後々わかりますがBさんは優秀な人で優しく、本当に呆れて怒られたのは一度だけしか記憶にありません。私は中隊で一、二を争う程に手のかかる「できていない」後輩だったのですが、私にとっては最高の対番で本当に良かったと思います。この辺りの運、不運もその後の生活を大きく左右します。 その対番に連れられて到着した部屋には、同部屋となる同期二人C君とD君が居ました。各部屋2人~3人の編成ですが、私は3人部屋。この同部屋の巡り合わせも、今後の生活を大いに左右するものです。実は当時はまだ同部屋=同期で構成されていましたが、私が3年生になった途中から1学年~4学年一人ずつの構成に変わり、私の期はまだ恵まれていたと思います。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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