☆☆「詩」と ともに (他事も交えながら)☆☆
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蟷螂 (63) 藪蚊より小さい蟷螂の子がカボスの葉にとまっているちいさくけぶるようなカマをかまえキッと空を睨んでいる勇壮なりその心豪胆なりその体だが ぼくにはお前の餌となるものがすべてお前より大きく俊敏にみえるのだが 十日後に見たお前は少しだけ大きくみどりいろに成っていたやはりキッと空を睨んでいる
2020年12月13日
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蒼ざめた空の下で (12) 青色が流れている 涙のようにガラスの木の末端から時間の雫が落ちるぼくはどうにもならない泥の思いを抱え墓地にたたずむ 凍てついた風が灰色の岩と山をなであげてぼくのからっぽの胸の虚無の蕾を咲かせ吹き抜けてゆく 青色が世界をひたしている
2020年11月28日
悶々と(60) 接着剤を一本買ったこいつは何にでもよく くっつくそうだ両面にべったり塗って5分待つ(取説どおりだ)それでOK 僕にべったりあなたにべったりそれでOK ああどうごまかしてあなたに塗ろうかそんなことを考えて夜がふける炭火が真赤に燃えている
2020年11月27日
ケセランパサラン (60) ふわふわととんでいる綿のような埃のような手のひらをかざしそっと獲る 小さな花柄の小箱にいれて秘密の場所に人の心のやさしさを食べて育つという 忘れたころ小箱のふたをそっと開けてみるすこし大きくなっているようなふわふわと風にのってとんででゆく
2020年11月22日
幼年の頃 ( H子へ ) 喧噪な街の中にちょっとした杜があるちょっとした社がある木々の結界の中静寂が冷たくたまっている かたかたと履物を鳴らし老婦人が一人静寂の杜に溶けてゆく けんけんぱ けんけんぱ ふいに幼い日がよみがえるへたくそ へたくそ へったくそしょげる僕を従姉は手を引いて社の裏へそっと抱いて口移しに飴玉一つとけるような甘さなぜか胸苦しく眩暈がした かたかたと履物を鳴らし老婦人が去っていった木々の中に静寂が戻るもう子供たちの声はない
2020年11月21日
何処へ 冬の蝶は ふらふらと何処をめざしてとぶのやら ただただ風に流されてあてどもなく流されて ほそぼそ命の消えるのを寒さに震えてまつだけか さみしいぞかなしいぞ
2020年11月13日
夜の街 月の光の中をよれよれの背広の男が背をまるめ病人のようにふらりふらりと歩いている夜更けの街は静まり男の影は舗装道路の上をふわりふわりと風船のようにゆれている男はいったい何をする人か 街灯の下には大きな蛾のようなものがはらはらと金色の鱗粉を撒きあたり一面に撒き散らしぶら下がっている
2020年11月11日
旅立ち さいた さいたたんぽぽ さいた綿毛になったらけとばそう 風に綿毛がぱっとちりせかいの果てむけ飛んで行くぼくも飛んでく綿毛をおってせかいの果てまで旅にでるもう帰ってなんぞきやしない きやしない
2020年11月10日
こわれてイク アナタハアラシガスキダトイッタアナタハカミガホシイトモシニタイトモソノサミシイメノナカカラツブヤクノダッタ私はアナタガホシガルスベテヲアゲタクテサガスノダガアノドーロノカタスミニフキダマルカレハノホカナニモアゲラレナイ私はアイシテイルトイイタクテサヨナラヲイッテシマウ私はカミヨリモアナタガホシイ
2020年11月08日
故郷 遠い国から来た旅人は 凍えた心を両腕で抱いていました 遠い国から来た旅人は 涙がいっぱい入った壺を持っていました 町の人々は 笑いさざめき 通り過ぎてゆく 遠い国から来た旅人は 声を限りに呼びかけました 「だれか だれか 熱い 一杯の酒を」 町の人々は 影絵のように 通り過ぎていく 遠い国から来た旅人は 凍えた心と涙の壺をかかえたまま 町から出て行きました
2020年11月07日
また今日も株のお話。朝始値で 6182 ロゼッタ 2281円 で買いました。もうこれでしばらく株のお話は無しです。2銘柄しか持たないから、前日買った京三製作所または、ロゼッタを売らない限り買わないので。いま、トランプ大統領の記者会見を見ていましたが、なにかうんざりして辞めました。
2020年11月06日
株は、ぼくの手慰みであり、ロマンです。今日、株を買いました。6742 京三製作所 424円です。売ったらまたお知らせします。どうなることか?どうなることかと言えば、アメリカの大統領選挙も、なんとも不思議な展開です。
2020年11月05日