カテゴリ:社会
以前にネットカフェ難民と称される満喫乞食について書いたが、とうとう「マック難民」が現れたらしい。雑誌「群像」の雨宮処凛のエッセイで、つまりネットカフェで夜を明かすのには千数百円かかるが、その金もないので、マクドナルドで1杯100円のコーヒーを頼み、夜を明かすのだという。
そういえば最近マクドナルドは24時間営業店舗を拡大しているとは新聞で読んだ。なるほどこういう弊害もあるのだなと思ったが、雨宮処凛の文章の趣旨は全く違って、最後は「100円でマクドナルドを24時間占拠せよ」というアジテーションで終わっている。 どういう理屈かというと、若者がワーキングプアとなっているのは彼らを低賃金で搾取する大企業が悪いからであり、マクドナルドはその悪玉企業の筆頭だから、という理屈らしい。 彼女の主張には全く賛成できない。マック・ジョブという言葉もあることは知っているが(低賃金で昇給の見込みもなく技術の習得もできない労働のこと)、そもそもマクドナルドのバイトの仕事は高校生や大学生の小遣い稼ぎだったのであり、小遣い稼ぎの目的が半分と彼氏・彼女作りの目的が半分という仕事だった。 それを、それで生活を支えようなどというのがそもそも間違いであり、文句があるなら他で働けばいいだけだ。 でも、彼女の文章自体には頷くところが多くて、なかでも「平和を望む者は持てる者で、持たざる者たちは戦争を望む」話には蒙を啓かれた。 だから「平和を叫ぶ者は傲慢」なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月14日 23時25分58秒
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