まついなつきさんの「男の保健室」

男の保健室(わたしの保健室にいらっしゃい)
   
 なつき先生は、今在室中です
           今、パトロール中です

男子のみなさんこんにちわ。
痛いの痛いのとんでいけ、傷口は粗塩でもむと、治りが早いと申します。
余計なお世話です。

2月15日に「もてる男になってわたしたちを幸せにしてください」というタイトルで講演をいたしました。
その感想を浩志さんにいただきました。
(これは個人対個人の問題なので、ファーストネームだけで、お呼びすることにしました。
もちろんわたしも個人<なつき>として、せいいっぱいお努めしようと思っています。
この問題に親、兄弟、家柄、ましてや先祖などは全く関係していないということです)

そして、その一文をご自身のHPの日記にアップしたというお知らせと
「どうぞ突っ込んでください。つっこみやすいようにゆるめに書いてあります」との一筆を
いただきました。

ありがとうございます。

どんな商品でも、お買い求めいただき、感想をいただける。
これに勝る喜びはありません。
1>商品に料金を支払っていただく。
2>商品の感想、クレームなどをうちあけていただく。

わたくしは、商人としての喜びにふるえながら、浩志さんのHPにアクセスいたしました。
「賢い女を落とす方法」というすばらしいタイトルの一文をまるっと転載されていただきます。

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「賢い女を落とす方法」

15日はまついなつきさんのセミナーに参加した。

まついさんがどんなセミナーを行ったのかについては、私のお気に入りの書記さんである☆trinity☆さん
の日記を読んでいただきたい。彼女は読解力が極めて高い。いつもセミナーの後半しか聞か
ないのに、どうしてそこまで全体像が理解できるのか不思議でならない。今度その秘密を
教えてほしい。お願いしますm(_ _)m

ということで、私はこのセミナーから学んだ、賢い女に対しての、男の処遇法をお伝えしたい。

「男性は理性の生き物であり、女性は感性の生き物である」という言葉がある。
この言葉は、往々にして「女性は理性的な考えをもてない」という意味において使われる
ことがある。

そして、この言葉が、男性たちにおいて、ある種の慰めとなっているのだ。

というのも、男女というものは、立場的には女性のほうがきわめて高い位置にいることが
男としては本能的にわかっているからである。

だから、力とか、理性とか、女性に勝てそうなところに必死にすがりついて、自らの優位性を
保とうと一生懸命になってしまうのだ。

しかし、時折こういった男の強さの幻想を打ち砕く女性が出てくる。
たとえばそれは、今回の講師であるまついさんである。

この人は頭がいい。めちゃくちゃいい。どういう風にいいのかと言うと、自分の
感情におぼれることもできるが、同時にさめた視線で自分や他人、そしてその二人の関係を
見渡し、かつ論評できる能力があるのだ。

冷徹なほど理性的な視点を持っているのだ。その分析力は男顔負けである。

こういう女性に出会った場合、男性はもういても立ってもいられなくなる。
見られたくない自分まで見透かされてしまうような気がするからである。目の前の女性に対し、
感情的な生き物であると油断していたら、実は男勝りの理性の持ち主であり、かつまた頭が
いいときたら、自分の足元が音を立ててガラガラと崩れていってしまったかと思うくらい
不安になってしまうのだ。

しかも、男には闘争本能が備わっているがゆえに人間関係に「勝ち負け」を持ち込んで
考えようとしてしまう。特に自分の立場が危うくなったときになぜか「負けたくない」
という気持ちが芽生えてしまうのである。

だから、必死に勝ちに行こうとする。お前なんかより俺のほうが理性的なんだ! と、
必死に知恵や知識を振りかざそうとする。そして、どんどん墓穴を掘ってしまう。

あがけばあがくほど自分の評価がだめになっていく感じがしていき、最後に逆切れして
もうひとつの武器を振るい始める。つまり暴力を振るい、力で自分のプライドを守ろう
としてしまうのだ。

家庭内暴力の発生原因って、こんなところにあるんじゃないかと私はにらんでいるのだがいかがか。

で、そんな出来すぎた女に男が対抗する場合、一体どうしたらいいのか。

ノーガード戦法である。

出来すぎた女性には、これが一番堪える反撃なのだ。

あなたはこの姿を、試合放棄、と見るかもしれない。しかし、実際は違うのだ。戦法なのだから。

賢い女性は、ガードを必死にあげて理性的に振舞おうとするいっぱいいっぱいの男の姿などを
見慣れているがゆえに、あえてガードを下げて近づいてくる男性に驚きを禁じえないのである。

ガードを下げ、打たれても打たれても立ち上がり、「へへっ、へへっ」と薄笑いを浮かべて
近づいてくる矢吹ジョーをみて気圧されてしまう、ホセ・メンドーサのごとく、
出来すぎた女性は精神的に追いつめられていく。

そして最後には、「普通の男とは違う。参りました。」なんてことを思ってしまうわけである。

そうなったらしめたもんだ。

あとは、そのままガードを下げたまんまで自然体でお付き合いしていけばいい。
大切なのは、「あえて腕をだらりと下げている」姿を見せておくことだ。

こういう姿勢を四六時中見せ続けてごらん。絶対に女性は悪いようにしてこないから。

だから私も、まついさんにガードを下げて接近した。そして、今日のセミナーの感想として
「せめて制限つきでいいですから、家庭内暴力を認めてくれないと、男はたまったもんじゃ
ないですよぉ」と泣き言を言った。
そして、その制限として

1.グーで殴らず、パーで打つこと
2.ぶっていいのは週に一回、一日に一回までとすること
3.ぶっていい場所はお尻だけにすること

を提案した。まついさんは深く納得するとともに、私の伝えたいこと、そしてこのノーガード戦法も
理解してくれたようだ。さすが頭のいい人である。
その日のまついさんの日記には、こう記されていた。

「ちっ! 見抜かれたか。水野浩志、侮りがたし」
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引用ココマデ

このようにすばらしい感想をいただきました。
そしてその後、胸がぐえええええと苦しくなり、わたしは布団に入って2分ほど泣きました。

「なんだよ、これ、わたしがこれまで男に振られたり、
敬遠されてきた理由が書いてあるだけじゃん」

ようするに、ミズノヒロシ、おれの地雷を踏んでやがんの。

 「地雷を踏んだらさようなら」という映画がありますが、
 「今回は、よい感想をいただきまして、誠にありがとうございました。
 またどこかでお会いできるのを楽しみにしております」と返事して、それでばっくれれば
 別に問題ないんですが、でも待てよ、と洟をかみながら、
 これ書いたのって、ミズノヒロシだよなーと思いなおしました。
 こんなにつっこみやすいまちがいをきちんとまとめ、なおかつ「つっこんで」と腹みせて横たわって
 くれているんだ。これはちょっとおいしくないか?さすがわ、ミズノヒロシじゃないか?
 素人にはかけられない技も、ヒロシだったら、しっかり受けられるよ。
 いい男がいないんですと婚期が遅れて、じたじたしている賢い独身女たちにひとつの希望を
 提案できるチャンスなんじゃないか?
 新しい技、試すチャンス?だって、この涙の理由を解説すればいいんでしょ?ね?
 布団から出て、トイレ行って顔洗って、お茶を入れて一口飲みました。

この件に関して、地雷があるからこそ語れる話がわたしにはある。
慣れちゃいけない!と思いながら踏まれることには慣れました。
受身上手の床上手です。床上手は関係ありません。ちょっと動揺。
でももう冷静。鏡のようにおだやか。微笑みの国タイランドへようこそ。

では、始めます。
(この時点でココロからにこにこ笑っていることは、講座に来てくれた方ならわかるよね)

端的にいって、浩志さんのいう、ノーガード戦法が有効だという説は、間違いありません。
だけど、賢い女は、ノーガード戦法では落ちないという決定的な間違いがあります。

いわゆる「賢い女」は、賢い女であることにコンプレックスを持っています。
なぜなら、それが理由でもてないという艱難辛苦を舐めてここまできているからです。
そんな女を落とすのは、ナニをいわれてもガードを低くすることではなく、
ナニをいわれても「きみのいっていることはよくわかった、ほんとうにきみはかわいいね、
きみのいっていることスゴイと思うよ、それにしても、すばらしくおれ好みのおっぱいだよな」と

相手の理屈は、いっさい聞く必要はなく、彼女が女のボディの持ち主であることを褒め称えることが
ノーガードと一緒にセットになっていないといけません。

必要なのは、右から左へ彼女の話など流しておいて、
「スキがあったら孕ませるぞ」と場外に出てしまうことなんです。
普通のコミニケーションを踏まえた上で「自分に害がない人、生理的にいやだなとは思わない人」なら
こういうアプローチが一番効きます。
うまくするとエッチもできます。

いやむしろやっちゃってください!

恋人や夫婦の関係で、賢い彼女が正論をまくしたてたとしても、いちいち論理にうなずいたり、
理解する必要はありません。ノーガードというのは、同じリングに立っている状態です。
それでは話は永遠に終わらないのです。勝つか負けるかの勝敗が、永遠につかないリングが
男と女の深くて暗い河なのです。(ただし人間と人間はリングに立てるということを忘れてはいけません。
わたしと浩志さんは、こっちのリングですね)
とにかく同じリングに立ち、彼女の話に耳を傾けるから、いちいち腹立たしくなって、殴りたくなるのです。

「おれ、きみがかーっとしゃべりまくっているの聞いていると
ちんこたって仕方ないんだよね」とお願いして一発させてもらいましょう。
彼女がそんな気になれない、と怒っている?でもね、そういう態度には、あきれるけれど、
嫌ったりはしません。
実際にはセックスなんざ、やらないほうが有効です。(前出の話とは矛盾はしてませんよ、
彼女の様子をみればやっちゃったほうがいいのか、そぶりだけで
そっとだきしめてあげるだけがいいのかわかるはずです。流れを読みましょう。
へたすると、セックスは、殴るのと同等の暴力になる危険性も含んでいるので慎重に)
だって実際にやると、結局やりたいだけだった、わたしの理論は、性欲に負けたんだ、
と不毛な闘いが彼女の中で継続するだけという危険性がありますからね。
力づくではだめですが、もうしゃべんなくていいよ、と男らしく抱きしめるという
場外乱闘にどうして持ち込めないのかな。
女って性欲に負けるのは、いやだけど「愛」に負けるのはへっちゃらだよね。
むしろ負けたい。

自分のカラダに興味を持たれるけれど、セックスに至らないというのは、女の中ではなぜか「愛」です。

相手にかわいい女になってほしければ、かわいい女として扱えばいいだけなのに、
何故、同じリングにずっと女を立たせておくの?

はい。先生は今、大事なこといいました。
3行分真っ赤になってはずがしがりながら主張しています。
こんなに真っ赤ですから、膝なんかがくがく震えちゃってますよ。

単なるノーガード戦法だったら、「この人、糠に釘だ!」と女は嫌気がさしてしまいます。

なんでもいい、愛されているかも!というアクションが欲しい!
だって愛しているからがんばって考えて、説明しようとしているんだもん。
この男に対しては、そういうことする必要がないと思ってもらうことがノーガード戦法なのだと
いうのなら話はわかります。ただし、男側が「女に対するハラタチや不安」を積み立てちゃいけないんです。
そうでなければ、賢い女は、またそのことについて延々と分析し、説明を始めようとするでしょう。
わたしはそれで2人ほど病院送りにしたので、病院に送られたくなければ、ここは黙ってうなずきなさいね。

ようするにこの感想は、「賢い女ですね」と、賢い女を褒めているようで
全然褒めていないんです。現にわたし、2分間、古傷痛んで泣いたしさ。

とにかくね、ノーガードでいくんだったら、相手の話に少しでも耳貸しちゃだめです。
全身にお経を書いておくといいかもしれません。耳にも忘れずに書いて、
ちんこのとこだけ書かないというのが、おすすめノーガード戦法です。
殴るんだったら、それはだっこも含めての「プレイ」になるように気をつけてくださいね。

男の人と対等でありたいとか、勝ちたいとかいう意識が全くないのが、
賢い女といわれているものの正体です。
ただただ性質として、生まれながらの体質として、考えて練り上げて発表せずにはいられない、
それがスキな男との関係であっても、テーマに例外はありえません。
もっと愛して欲しいという欲求から、分析と説教に入るのです。
そこがまちがっていて大バカなのに、そこを納めてあげようね、
という発想がないのが惜しかったと思います。

泣き叫ぶ子どもをみつめることは、受け入れることではありません。
しゃべりまくる女を強くただ抱きしめる、受け入れるという行動と態度が必要です。
「やめて、今、そーゆーんじゃないのよ!」と抱擁を拒絶されたら、それは
泣き足りないだけです。しゃべり足りないだけです。
子どもが泣いているんだと思って、好きなだけ理路整然としゃべらせてあげればいい。

いろいろ気を使って書いていただいたのに、このようなお返事ですいません。
ひとえにわたしと浩志さんが、人間同士という同じリングに立ったもの同士という
流れということで、ご容赦ください。
関係性をあきらめない人間だけが、時間をかけてことばを尽くします。
浩志さんの前のめりのまちがい、誠においしゅうございました。
「うちの彼女や嫁がまついなつきでなくて、ほんとうによかった!」
どうぞ、この感想であれこれを胸にお納めくださいませ。
ここまで腹立たしく、まくしたてる女はまずいないかと思うからこそ、門外で僭越ながら
みなさんの前にしゃしゃり出て、お話させていただいたという次第ですし。
そうでなくては、既婚女性を閉め出して、このような会をひらいた意味がないではありませんか。

じゃ、先生は、保健室閉めますね。
おやすみなさい。
浩志さんや男子のみなさんの思慮深さややさしさが、
女性たちをもっともっと愛して大切にする種を育てていきますように。


……
早く寝なさいよ。

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