200系ハイエース エアコンメンテナンス エバポレーター洗浄
200系ハイエースに乗っていますが、1型と呼ばれるもので初年度登録から約19年経っています。その間、エアコンのメンテナンスはした事がありません。エバポレーターの洗浄も一度もした事がありません。(3年前にエアコンガスクリーニングは行いました。)(去年、エアコンを入れるとガラガラ・ガタガタと音が発生したので、オルタネーター・コンプレッサー・アイドラプーリー・ウォーターポンプ・オートテンショナーを交換しました、しかし音の発生場所では無かったです。エアコンをオンで音が出てたのはラジエーターファン(コンデンサーファン)のモーターでした。)噂では200系ハイエースのエアコンはエアコンフィルターが付いていなくて、エバポレーターがホコリだらけで詰まってるという事でした。なので、エバポレーターの洗浄をしてみたいと思います。まずはエバポレーターの現在の状況を見てみたいと思います。ハイエースのエバポレーターは奥まった所にあるのでそこを見るためにはファイバースコープが必要になります。去年、amazonで1万円程度のものでカメラが3つ付いてるものを買っていたので、それを使います。フルHD画質でサイドカメラが付いてるのでエバポレーターを覗くのに丁度いい感じです。ブロアファンの所からカメラを入れるのでブロアファンを外してみました。ホコリがびっしり付いていて汚いです・・・このブロアファンの掃除はアストロのエンジン洗浄ガンで行いました。エバポレーターの洗浄をしようと洗浄ガンとフレキシブルパイプを買って来たのですが、洗浄ガンにフレキシブルパイプはどうやっても繋がらなかったのでフレキシブルパイプはエアーガンに取付しました。このフレキシブルパイプはエバポレーター洗浄には活躍する事がなかったです。(あとで何かに使えないかなぁ・・・)ブロアファンは洗浄ガンと小さな刷毛で洗浄してそこそこ綺麗になりました。細かい所までは綺麗にしてないので、そこそこで止めました。次に200系ハイエースのエバポレーターを覗いていきます。先っぽのカメラだとよく分かりません。そこまで汚れてなさそうな感じがします。カメラをサイドカメラに切り替えます。きったないですね!!!かろうじて空気が抜ける穴がありますが、これは酷い・・・でも、これでも序の口でした。これはブロアファンに近い所のエバポレーターなので空気が当たる量が多かったのでまだ穴が開いていましたが、ブロアファンから遠い奥の方を見てみると・・・汚いを通り越して、何だこれ!?って感じです。穴すらまともに開いてません。エアコンの風が通らないじゃん!レベルです。ハイエースのエアコンの冷えが悪いとは思っていましたが、ここまで酷いとは。ちなみのこのハイエースですが、エアコンフィルターはもちろん付いてませんでしたが網のケース?みたいのは入っていたので大きなゴミ(葉っぱ等)はエバポレーターに来てませんでした。早速、エバポレーターの洗浄をしていきたいと思います。とりあえず、エンジン洗浄ガンでやってみました。エバポレーターの洗浄をやりやすくする為にブロアファンとエバポレーターの間のダクト部分に穴を開けました。手持ちに30mmのホールソーがあったので30mmで開けてます。右下に見える黒いホースがドレンホースです。この開けた穴からエンジン洗浄ガンを突っ込んで洗浄してみました。やり始めは水がかかって黒く変色するだけでしたが、やってるうちにどんどんと汚れが取れていってアルミ色が見えてくるようになります。段々と綺麗になっていきます。汚れが酷すぎてかなりの時間をかけないと綺麗になっていきません。200系ハイエースのエバポレーターは手前側はまだ広いのですが、奥にいくにつれて段々と狭くなっていってるので、エンジン洗浄ガンだと奥まで洗浄出来ません。(物理的に入りません)エバポレーターの面積の2割程度しか洗浄出来ません。なので洗浄ガンをやめて洗浄ノズルを作成してみる事にしました。アストロプロダクツのエアーガンに水道ホースをくっつけて(水道ガン?)、先端にはビニールホースを付けて先端は針金と共にビニールテープで固定して先端だけ90度に曲げてみました。この洗浄ノズルですが、そこそこ使えました。ただ、結構な時間がかかりました。このノズルでも一番奥までは入っていきませんでした。どんだけ奥が狭いんだか。このノズルで8割程度の洗浄が出来ました。でも納得出来なかったので、もっと綺麗にしたいと思いノズルを作り直すことにしました。内径5mm外径6mmの銅パイプを買って来て3cmの長さで切って、ルーターで横に切り込みを入れて小さな四角い穴を開けました。先端はフラックスを塗ってハンダで埋めました。このノズルに内径4mmのビニールホースを繋げたらエバポレーター洗浄ノズルの完成です!内径4mmのホースを繋げると抜け防止の処理などは必要ありませんでした。このノズルで先ほどの水道ガン?に取り付けて洗浄しましたがかなり調子良く洗浄出来ました。ノズルはファイバースコープにテープでくくりつけて行ってます。ノズルの穴とカメラの位置を合わせて、少しカメラ側に傾けて取付してます。この状態で使えば、カメラで見てる付近を洗浄出来てかなり洗浄が楽です。洗浄風景段々と詰まりが取れて綺麗になっていきます。ブロアファンに近い所はかなり綺麗になりましたが、やはり奥の方は汚れが綺麗に落ちません。詰まりは無くなっても黒っぽい色が水だけでは落ちません。ブロアファンに近い所ブロアファンから遠い所もう水だけの洗浄では限界がありました。ホコリの詰まりを取る事は出来てもこびりついたカビだかヤニだか分からない黒茶っぽい汚れは取れません。そこで、アルカリ電解水を吹きかける事にしました。水道ホース直結ではアルカリ電解水を吹き付ける事が出来ないので、またノズルの作成です。電動噴霧器などに使われるダイヤフラムウォーターポンプを使いました。12Vで稼働するポンプを繋げました。バッテリーを繋いで、バケツの水を噴霧させました。なかなかいい感じに噴霧出来ています。これを使ってエバポレーターにアルカリ電解水を噴霧していきました。アルカリ電解水ですが、アルミのエバポレーターへの攻撃性はゼロではありません。エバポレーターの表面を少しずつ溶かしていきます。短時間であればアルミへの浸食も問題ないレベルで済ます事が出来ます。一応、アルミへの攻撃性をアルミ缶(ペーパー掛けして表面を荒らしたもの)へアルカリ電解水を入れてみて時間を計り実験をしてから使用しました。30分程度で終わらせればアルミの浸食も分からないレベルでした。液を捨てて、そのまま液がアルミに付いたまま乾燥させてみて数日観察をしましたが浸食は進みませんでした。なので30分以内ですすぎまで行っていれば問題は起きないと思います。すすぎが足りず液が付いたままになったとしてもエバポレーターへの攻撃性は低いと思います。アルカリ電解水はダイソーのものを使用しました。2.5L買って来ましたが、1.5Lで済みました。(排水を再利用したので・・・)1回目のアルカリ電解水を噴霧して洗浄した時のドレンからの排水です。1回目の排水をゴミだけ取り除きもう一度噴霧しました(1回で捨てるのは勿体ない感じがしたので・・・)2回の噴霧でかなりの汚れ(ヤニ?)が取れました。新しいアルカリ電解水でもっとやればもっと汚れは落ちると思いますが2回でやめました。すすぎを考えると2回くらいの噴霧が限度です。水ですすぎをして30分ほどエアコンを回して結露水でも洗い流しました。ブロアファンに近い所のエバポレーターブロアファンから遠い所のエバポレーターまだ汚れは完全に落ちてないですが、あまりやり過ぎてエバポレーターをダメにしてしまうのも怖いので、これで終わりにしました。穴を開けた所は30mmのシリコンホールキャップで塞ぎました。エアコンの効きですが、吹出温度はあまり変わりませんでしたが風量がかなり増えたので冷え方は改善しました。風量が増えると吹出温度は上がるはずですが、あまり変わらなかったので冷房効率は上がってると思います。ちなみに、このエバポレーターの洗浄をすると100%ドレンホースの所が詰まります。エバポレーターから剥がれ落ちたゴミがドレンの穴より大きいので詰まってしまいます。ドレンの穴からエアーを入れたりしてもすぐに詰まるので、自分は水道ガン(アストロのエアーガンを水道仕様にしたもの)をドレンホースに突っ込んで水でエバポレーター内を冠水させて30mmの穴を開けた所から排水させてゴミを撤去しました。ここまで汚れがあると何度かやる必要があるので面倒くさいですね。エバポレーターの洗浄がとりあえず終わったので、最後に抗菌剤で洗浄をしました。イチネンケミカルズ エバポレーター洗浄剤 NX202でフィンの抗菌を行います。この洗浄抗菌剤は泡タイプですが、一般的にはミストタイプの洗浄抗菌剤の方が売れてるんですかね。ミストタイプのより泡タイプのが効果が高いと感じてるので、自分は泡タイプを使います。イプサムに乗ってた時は泡タイプの洗浄剤を3年おきくらいに使っていました。(イプサム時代に使っていた洗浄剤は販売終了してしまいました)エアコンフィルターなんて付いてない車でしたが26年間、エアコンの冷えで不満が出た事はありませんでした。外気温が30度程度でも吹出温度が一桁だったので泡タイプの洗浄剤も効果があったと思います。(チタンオイル入りのエアコン添加剤を入れてたのでその効果もあったのかも知れませんが・・・)エバポレーターがホコリまみれだと洗浄抗菌剤を使っても意味が無いですが、一応洗浄してホコリは除去出来たので洗浄抗菌をしていきます。車の下に潜ってやるのが面倒だったので助手席側車内から注入していきます。エバポレーターがある所のカバーを外すとドレンホースが見えるのでこのドレンホースを引っこ抜きます。短い注入ノズルだけだと缶を立てて注入出来そうになかったので、付属のホースで延長しました。注入ノズルからちょこっと飛び出す感じで細いホースを通して繋ぎの部分はテープで塞ぎました。ドレンのゴムホースに抜けないように差し込んでスプレー開始!!説明書では注入後10分放置して、エアコンをかけて5分放置して完了とありましたが、注入して20分放置して、エアコンをかけて20分放置しました。エバポレーター洗浄剤 NX202ですが、容量が180mlあるので泡がエバポレーターBOX内だけで収まらずブロアファン付近まで届いていました。ブロアファンの取付部からも液が垂れてきました。養生は広めにした方がいいです。洗浄剤の排水ですが思ったほど汚れてませんでした。少し茶色いかな?程度で、ほんの少しだけゴミがありました。エバポレーターの洗浄を5日もやってたので、簡単に落ちる汚れはもう無かったみたいです。洗浄目的というより抗菌目的なので、汚れが出なくてもオーケーです。エバポレーターの洗浄をしたのでステッカーを貼りたかったのですが、NX202にはステッカーが付いて来なかったので自作しました。ブラザーのラベルプリンターで24mm銀テープで作成まずまずの出来です。助手席を開けた所に貼り付けて・・・バッチリです。うーん24mmだとちょっと大きかったかも?参考までに200系ハイエースのエアコンガス圧力をマニホールドゲージで表示しておきます。シングルエアコン ガス量550gの場合で規定より170gガスが少ない時 気温は28.8度シングルエアコン ガス量550gの場合でガスは規定量、コンプレッサーもリビルド交換後 気温は29度ガスが少ないと高圧側が1Mpaを超えなくなります。正常な時でも高圧側が1.5Mpaに届かないのでエアコンの効きに影響が出てるんじゃないかと思っちゃいます。可変容量コンプレッサーだと高圧があまり上がらないんですかねぇ・・・29度あたりなら高圧は1.5Mpaくらい欲しい所です。高圧が上がりにくいって事はコンデンサーの冷却能力が高いって事なのかもですが・・・うちのハイエースは元々エアコンの効きは良い方ではないので、もうちょっと改善出来ないかと試行錯誤する予定です。イチネンケミカルズ エバポレーター洗浄剤 180ml 202 1点価格:2,146円(税込、送料別) (2024/6/16時点) 楽天で購入