公園と谷津田の柿の実をめぐる争奪
オフィス近郊にある公園と谷津田を探索して歩きました。ようやく成熟した渋柿には、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、オナガと次から次に飛来し実をついばんでいました。ついばんでいる柿の実は大きいもの、そして見るからに熟して糖度が高そうなものが好まれているようでした。2021年12月に紹介した研究論文(*)で報告されていたメジロが色よりも栄養(糖度)に反応している件は、シジュウカラ、ヒヨドリ、オナガが同じ柿の実に飛来する頻度が高いので同様ではと思いました。なお、人気の実をついばんでいる種類がいる場合、その近くの柿の実をやむなくついばんでいました。柿を食べたヒヨドリがついばんでいたセンダン(センダン科)は、叶内(2006)によると苦味が強いと解説が記されていました。柿の甘さとは対極にある苦味のあるものを口にするのびっくりしました。(参照文献)Stanley, M.C., Smallwood, E. & Lill, A. (2002) The response of captive silvereyes (Zosterops lateralis) to the colour and size of fruit. Aust. J. Zool. 50:205-213.(引用)叶内拓哉.2006.野鳥と木の実ハンドブック.p59.文一総合出版.(写真)2024年12月5日撮影