小さな谷津田のカワセミ観察記(6)(カワセミのペリットと所謂チバエナガの観察)
今年も明日でフィナーレ。空き時間で柏市のオフィス近くの谷津田を訪ねました。(カワセミの不消化物の吐き出し)冷え込みが強くないので池は結氷せず、今朝のカワセミの採餌は活発でした。枝に止まり池の水面を凝視していたと思ったら、嘴を上方向に向け、一気に下方向に向け小さなペリット(*)をペッと吐き出しました。直後に今度は繭玉似のペレットを吐き戻し。(*)鳥は歯を持たないので咀嚼はしません。カワセミは魚を頭から丸飲みします。飲み込んだ餌は胃で消化液と混ぜられてから筋胃(砂のう)に送られ、すりつぶします。その後、消化できないものはまとめて団子状にし、吐き出すと機能を働かせます。カワセミの場合、魚の骨や鱗(うろこ)などをまとめて吐き出します。この不消化物の団子がペリットです。このあとは、不消化物がなくなってすっきりしたのでしょう、2度エビを捕獲し丸呑みしていました。エビは寿司のしゃこのような形をしているものでした。3回の餌の捕獲で3回ともに成功。1回目の小魚、2回目と3回目はエビで成功率100%(眉の薄いエナガが今日も登場)一昨日はシジュウカラとエナガの混群の中に1羽のチバエナガを観察しましたが、今朝はエナガ5羽の中の一羽が眉の薄い所謂チバエナガでした。2015年11月30日、2021年12月24日、2025年12月28日に続いて四回目の観察です。(エナガ亜種の形態)新鞍(2005)は、東アジアに繁殖分布するとされるエナガ5亜種の地理的変異を調査することを目的に5亜種300個体の形態計測を行った結果を報告しています。報告では、「亜種シマエナガA. c.japonicus、亜種コウライシマエナガ A. c. caudatus には眉斑がなく、亜種チョウセンエナガA. c. magnus、亜種エナガA. c. trivirgatus、亜種キュウシュウエナガA. c. kiusiuensis には眉斑がある」と述べています。しかし、チバエナガは、DNA解析が実施されておらず遺伝子的要因による眉の薄さなのかは断定できない状態です。エナガは世界で19亜種、東アジアで5亜種が知られています。亜種をグループ分けしてみると、Northern, Eastern, Southern, Westernの4グループにまとめることができるとされており、Northernは顔が白いエナガ、それ以外のグループは全て顔に濃い眉が入るタイプと言われています。顔が白いエナガから顔が濃いエナガが分断され進化してのか、顔の濃いものから薄い個体、濃い個体と変化したのか、チバエナガがどのように進化してきたのか解明できる日がくるとよいものです。(写真)2025年12月30日撮影リ