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テーマ:野鳥好きっ♪(16188)
カテゴリ:識別について
秋の渡りの時期は、ツツドリが桜の木でモンクロシャチホコなどの毛虫を食べる姿を見かけます。 ところが、換羽がどのように行われるのか、時期は、幼鳥と成鳥の換羽様式の違いはあるのかと わからないことが多いので、調べてみました。 中村(2009)は、ツツドリ、ホトトギスの換羽と年齢の査定に関する知見を整理し報告しています。 「ホトトギスは10月に換羽を開始し3、4月に終了する」「8月には多くの体羽を換羽しているので第一回夏羽以上の齢に達している」と報告しています。 また、ツツドリについては、8 月中旬より体羽の換羽に入り,越冬地で換羽を行い春季までに第1 回冬羽を完成して,風切および尾羽は換羽しないと記述している。10月の成鳥雌の換羽例として尾羽右外側より数えて第1,2,3 羽と,左の外側より第3 羽が換羽中(ほかは未換羽)であったこと、4 月の成鳥の換羽例として、尾羽右外側より数えて第5羽が換羽脱落、左第1,2 羽が換羽中、また9 月の幼鳥雄の尾羽の右側5 枚全てが換羽中である例をあげ、換羽が左右対称に起こらないと記しています。 一枚目から三枚目(赤色型)は正面から尾羽を観察した際のときの写真です。 (旧羽と新羽について) 上面に黒褐色の幼羽と灰色の新羽が混在している未成鳥は黒または褐色味が強い感じます。五枚目の上面に黒褐色と灰色の羽が混在しているように見えます。四枚目の写真の個体は黒褐色の旧羽の割合が多い印象です。 未成鳥では、褐色部は胸だけでないので、時として赤色型と誤認しやすいので注意が必要です。 (写真) 一枚目、二枚目は野田市で2016年9月4日撮影、三枚目は2023年9月7日松戸市で撮影 四枚目は、2021年9月7日都内足立区で撮影、五枚目は2022年9月28日柏市で撮影 (引用) 中村 茂.2009.大分県におけるホトトギスとツツドリの換羽について. 日本鳥類標識協会誌.第21巻.第1号.p31-34. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.14 17:48:23
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